木造耐力壁「暁~あかつき~」の華麗なる挑戦
2023年10月24日および25日に、埼玉県行田市で開催された「カベワングランプリ」で、株式会社AQ Groupが顕著な成果をあげました。この大会は、日本一の木造耐力壁を競い合う名誉あるイベントです。AQ Groupは、東京大学名誉教授の稲山正弘氏や、篠原商店と共に「AQチーム匠」として参加し、見事に総合準優勝をはじめ、3つの賞を受賞しました。
カベワングランプリの意義
カベワングランプリは、木造耐力壁の強さを競う年に一度の大会で、全国から大学や建設会社が集まります。耐力壁とは、地震や台風などの力に抵抗するための壁を指し、建物の安全性を高める重要な要素です。特に、この大会は木造建築の技術向上に寄与し、未来の建築技術をリードする人材を育成する場となっています。
今回の大会では、特にルールが変わり、12cmを超えるビスが使用できなくなりました。これにより、多くのチームが重厚な材料を用いて耐力壁を製作しましたが、AQチーム匠はシンプルで美しい構造を選びました。彼らの耐力壁「暁~あかつき~」は、国産ヒノキの柔軟性を活用し、V字型の斜材を使って高い耐力を実現しました。
「暁~あかつき~」の特長
耐力壁「暁~あかつき~」は、繊細なデザインと強さを兼ね備えた画期的な製品です。そのデザインは、朝日が差し込む様子をイメージして命名されました。2本のスリムな斜材を用いたことで、木材の特性を最大限に引き出し、水平力を土台へ効果的に伝える仕組みが確立されています。
大会の決勝戦では、AQチーム匠は予選を勝ち抜いた8チームによるトーナメントに挑戦しました。彼らは国産ヒノキの特性を生かし、予選から圧倒的なエネルギーを発揮し、決勝戦への進出を果たしましたが、強力なゼネコン企業の壁に苦戦。最終的には57kNという重量に到達した際に破損を見せ、惜しくも準優勝に終わりました。
今後の展望と技術実装
AQ Groupは、カベワングランプリでの成果を木造建築の発展に結び付けています。長年の出場経験を生かし、これまでに多くの受賞を経験。特に、最近の大会では71.2kNという新たな記録を樹立しました。これにより、木造建築の技術向上に寄与し続けています。
さらに、同社はこの成果を社会実装へのステップと位置付けており、今後は東京都練馬区に「AQフォレスト石神井公園」、東京都台東区に「浅草ホテルプロジェクト」など、さまざまなプロジェクトにて「組子格子耐力壁」を採用する予定です。これらのプロジェクトは、AQ Groupの技術がどのように実社会で生かされるかを示す重要なステップとなります。
まとめ
木造耐力壁「暁~あかつき~」の受賞は、AQ Groupの高い技術力を証明するものであり、今後の木造建築における可能性を広げるものであると言えます。AQ Groupは、これからも木造建築の技術を進化させ続け、多くの人々に安全で美しい建物を提供していくことでしょう。