DHLジャパンとeBayが手を携え環境意識の新たな一歩を実現
DHLジャパン株式会社とeBay Inc.は、持続可能な航空燃料(SAF)の採用を通じて、温室効果ガスの排出量削減に取り組むことを発表しました。2025年1月から実施されるこの取り組みは、国際輸送サービス「DHL GoGreen Plus」の一環として行われ、「eBay SpeedPAK – Ship via DHL」の物流サービスを通じて、年間約500メトリックトンの温室効果ガス排出量を削減することが期待されています。
調印式での期待の声
このプログラムの発表に伴い、2025年1月21日に行われた調印式には、DHLジャパン代表取締役社長のトニー・カーン氏やeBayジャパン代表取締役の岡田雅之氏、eBayのチーフ・サスティナブルオフィサーであるRenee Morin氏などが出席しました。Kang Zhang氏は「eBay SpeedPAKがGoGreen Plusプログラムに参加することで、DHLとのパートナーシップを一層強化できることを非常に嬉しく思います」と語り、さらなる脱炭素化の目標達成への意気込みを示しました。
eBayの環境意識の声明
この取り組みは、eBayが2030年までに輸送関連の温室効果ガスを2019年比で27.5%削減する目標を掲げていることとも関連しています。Renee Morin氏は「持続可能な未来を創造することが、eBayのDNAに根づいている」と語り、今回のパートナーシップを非常に意義深いものとして捉えています。
DHLの取り組みと展望
DHLジャパンのトニー・カーン氏は、「GoGreen Plus」が企業にとって実効的な温室効果ガス削減手段となり、環境に配慮した企業活動を支える重要なツールであると強調しました。この提携により、eBayはスコープ3の温室効果ガス排出量削減に貢献することが期待されています。
DHL Expressによる長期的なビジョン
DHL Expressは2050年までにCO2排出量をネットゼロにするための「ミッション2050」を掲げており、これまでに地域内での配送車両の電動化や航空輸送におけるSAFの活用を進めています。また、2023年からは業界初のSAFを用いた国際輸送サービス「GoGreen Plus」を展開し、既に6,000社以上の企業に導入されています。
SAFの調達と今後の展開
DHLが使用するSAFは、主要な石油会社との提携に基づいて調達されており、2025年には日本のコスモ石油マーケティング株式会社との契約も締結されます。これにより、アジア地区で初となるSAFを利用した定期航空貨物サービスの提供が予定されています。
このような取り組みを通じて、DHLとeBayは環境への寄与と持続可能な未来の実現に向けた重要なステップを踏み出しています。