森の企画室立ち上げの背景
このたび、株式会社やまとわが「森の企画室」を立ち上げました。この企画室は、地域の自然資源を循環させながら、農林業やものづくりを融合した新たなアプローチで、地域の森と社会を繋げることを目指しています。
自然と共存するためのデザイン
私たちが目指すのは、自然と人間社会が調和して共存する未来です。「森の企画室」は、単なるアイデアの発信に留まらず、具体的な行動を起こすためのプラットフォームとして機能します。実際に私たちが関わる地域の課題にアプローチするため、地域に即したビジネスモデルを構築することが重要です。
森に迫る課題
日本は約67%が森林で占められる国ですが、手入れが行き届いていない森林が増えてきています。これは、森林業界において人手の不足や木材価格の低迷により、適切な管理ができていないためです。里山や雑木林の放置により、シカやイノシシなどの野生動物が人里に降りてくることが増え、その結果として農作物が被害を受けることもあります。
手入れがされていない森林がもたらす問題は、まさに私たちの手で解決しなければならない課題です。経験と知識をもって、地域に目を向け、持続可能な自然環境を構築していくことが必要です。
デザインの役割と重要性
「森の企画室」が必要な理由は、広く認知されていない森の現状を伝える手段として、デザインが果たす役割が大きいからです。森林に触れる機会が少ない現代において、デザインを通じて人々に森の重要性を知ってもらい、彼らが森の手入れに関心を寄せるきっかけを作ることが私たちの目的です。
多様な専門性を持つメンバー
やまとわには、森林や農業に特化した専門家たちが集まっています。木こりやフォレスター、農家、家具職人、デザイナーなど多彩なバックグラウンドを持つメンバーが、それぞれの知識や技術を活かして協力し合います。私たちのチームは、必要に応じてプロダクトの開発やコンテンツ制作を行い、その地域の要求に応じた最適な解決策を提供します。
具体的な事例紹介
これまでに、やまとわが手掛けたプロジェクトにはさまざまなものがあります。たとえば、伊那市と協力して開催した「INA VALLEY FOREST COLLEGE」では、参加者が森林に関わるためのさまざまなテーマについて学び、実践する機会を提供しました。これにより、多くの人々が地域に移住したり、関係を深めたりしています。
また、自然資源を活かした商品開発として、乗鞍高原でのワークショップを通じてシラカバを用いたベンチ作りの活動を行いました。この循環型のものづくりは、地域住民同士のつながりを生み出し、また新たな訪問者を迎えるきっかけともなっています。
さらに、信州経木を使用した文具ブランド『Shikibun』では、地域材の活用を通じて新たなビジネスを展開。このように、地域資源を基にした多様な企画が進行中です。
新たな挑戦と未来への展望
「森の企画室」の設立にあたって、自然と人が共存する未来を見据えた取り組みとして、私たちは今後も様々なプロジェクトを展開していく予定です。これまでの経験を活かし、地域と連携を深めながら、持続可能な社会の実現に向けて邁進していきます。私たちと一緒により良い未来を築いていきましょう。
詳しい内容や最新の活動については、
森の企画室のウェブサイトをご覧ください。