四日市中央通りで自動運転EVバスの実証実験が開始
三重県の四日市市では、今秋、自動運転EVバスに関する実証実験が実施されます。このプロジェクトは、四日市市が目指している魅力的な街づくりの一環であり、地域の交通機関を利用する人々の便利さを向上させることを目的としています。
自動運転EVバスの実証実験は今回で5回目を迎えます。この実験は、地域の経済団体や交通事業者と連携しながら行われ、四日市版MaaS(Mobility as a Service)を同時に実施することで、中央通り周辺の混雑を解消し、利用者の移動をよりスムーズにすることを狙っています。
実験の具体的な内容
実証実験では、ARMA(アルマ)と呼ばれるNavya Mobility社製の自動運転EVバスが既存のルートに加えて新たに近鉄四日市駅西側から市立博物館を周回するルートを運行します。また、人工知能を駆使した対話型のコンシェルジュシステムを導入し、乗客に車内で案内や情報提供を行う予定です。
本実験の実施期間は2024年11月6日から11月27日までです。運行時間は午後10時から5時まで、1日12便を予定しています。乗車方法は、休日は全席予約制で、平日は一部予約制と当日自由乗車枠を設けるなど、利便性が求められています。
参加企業の役割
本プロジェクトには、株式会社マクニカ、三重交通株式会社、三岐鉄道株式会社、株式会社シー・ティー・ワイの4社が参画しています。マクニカは自動運転や次世代モビリティの導入を担当し、実験がスムーズに進むよう事前準備から運営まで行います。一方、三重交通と三岐鉄道は、実験中のバスの遠隔監視を担当し、運行の安全性を確保するために協力します。
また、CTYは、ローカル5Gを活用し、通信基盤を構築することで実験の円滑な運営を支えます。これによりデータの収集やリアルタイムでの情報更新が可能になるため、利用者の移動体験が向上することが期待されています。
社会実装を視野に
四日市市は、国土交通省のスマートシティ実装化支援事業に選定され、地域の利便性向上を目指す取り組みを進めています。デジタルマップ上でバスやモビリティの運行状況を把握できるため、利用者はリアルタイムでの情報を取得しやすく、来訪者の回遊性を高める効果が見込まれます。
このように四日市市は、自動運転EVバスの実証実験を通じて地域の魅力を発信するだけでなく、社会実装を目指しています。今回の実験が成功すれば、他の地方都市でも同様のサービス導入が進む可能性があり、地域経済の活性化にも寄与することが期待されます。
参考情報
- - 実施期間: 2024年11月6日(水)〜 11月27日(水)
- - 車両: 自動運転EVバス ARMA・EVOの2台が運行
- - 運行時間: 午前10時から午後5時まで
- - 乗車方法: 予約は専用サイトまたはCTYコネクトアプリから可能
四日市市における自動運転技術の進展は、地域の未来を見据えた重要なステップとなるでしょう。この取り組みを通じて、ますます便利で魅力的な四日市の姿が期待されます。