40歳のリアルな働き方とキャリアについての調査結果

教育や人材、介護、美容、ITなど多岐にわたる事業を展開するヒューマンホールディングス株式会社が、1985年生まれの男女1000名を対象に実施した「40歳のキャリア実態と『なりたい自分』意識調査2025」の結果が発表されました。この調査では、仕事に対する考え方やキャリア計画、将来の生活資金に対する不安など、現代の40歳が直面する様々な課題が明らかになりました。

働きたい年齢とキャリアの方向性

調査結果によると、40歳の多くが「61歳～65歳まで働きたい」と考えており、定年後も働く意向が強いことがわかりました。特に「動けるうちはずっと」という意見も多く、身体的に問題がない限り、人生の多くを仕事に充てたいという願望があるようです。

一方で、今後のキャリアについて「方向性がわからない」と感じている人が65.4%を占めており、これは社会の変化に伴い、従来の「定年まで働く」というモデルが崩れつつあることを反映しています。選択肢が増える中で、自らのキャリアをどう描くべきか、悩む声が多く聞かれます。

老後の不安と貯蓄状況

さらに、「老後の生活資金」に対する不安を感じている人は75%に達し、この不安が定年後も働こうとする動機につながっている可能性が考えられます。興味深いことに、1985年当時の20代で想定していた40歳時点の貯蓄額は「1000万～1500万円未満」が多かったのに対し、実際の貯蓄は「1万～100万円未満」が最多で、大きく乖離している実情が明らかになりました。

自分らしく働く有名人

若い世代の中では、同年代の有名人たちに自分らしく働いている人を挙げる傾向が見られました。1位は藤本美貴、2位は綾瀬はるか、3位が上戸彩という結果です。これにより、同年代で「自分らしさ」を追求する姿が人気を集めていることが伺えます。

自己ナビゲート力の必要性

調査の結果を受け、今の40歳にとっては、自己発見や自己開発を促進する「SELFing」の重要性が浮き彫りになりました。ヒューマングループが掲げる「バリュープロミス：SELFing」は、自分をつくり上げていくセルフマネジメントを意味し、一人ひとりが自分らしさを見つけ、実現していくための道筋を提供します。

人生100年時代と言われる現代、40歳はキャリアの転機となる重要な時期です。これからの生活や働き方を柔軟に考え、現実を受け入れながら理想とする自分を見つけ出すためのヒントとなる調査結果が出たことは、40歳世代だけでなく、次の世代をも考えさせる重要なデータとなっているのです。