リーガルテックが手掛ける新たな進化
2025年7月24日、リーガルテック株式会社は農業および食品業界に特化したバーチャルデータルーム(VDR)「リーガルテックVDR」に、独自の生成AI「AI孔明」を組み込んだ新機能を発表しました。このソリューションは、業界特有の多様なニーズに応えるために設計されており、品質管理から法令遵守に至るまで幅広い機能を備えています。
農業・食品分野のニーズ
農業や食品業界では、GAPやHACCPといった認証への対応をはじめ、膨大な生産記録や品質検査データ、さらには農薬や添加物に関する規制を遵守する必要があります。これらの業務は日々複雑化しており、現場と本社との間での文書管理も益々重要となっています。
リーガルテックVDRは、AIとバーチャルデータルームの能力を活用して、現場から経営層までのデータや文書の効率的な管理を実現します。これにより、リスクを管理し、法令を遵守する体制を強力にサポートします。
「リーガルテックVDR × AI孔明」の活用シーン
業務領域:
1.
品質・生産記録管理
GAPやHACCPの記録や品質検査データ、農薬使用履歴、事故報告書をAIで要約・タグ付け。
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効果: 品質異常の早期発見や監査の効率化を実現。
2.
契約・取引管理
サプライヤーとの契約や納品書をAIでレビューし、管理。
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効果: 契約リスクを低減し、事務作業の効率を向上。
3.
規制・法令対応
食品表示法などのドキュメントを効果的に管理。
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効果: コンプライアンス強化と最新規制への対応。
4.
商品回収・リコール
回収記録や流通履歴の管理。緊急時の透明性を確保。
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効果: 品質回復力の向上。
5.
ESG・サステナ管理
環境調査やサプライチェーンに関する文書を一元管理し、迅速なレポートを作成。
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効果: サステナビリティ経営の強化。
6.
多言語・グローバル連携
海外の契約や規制文書を翻訳・横断検索可能。
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効果: 国際取引のリスク管理が強化。
主な機能
「リーガルテックVDR」は、セキュアなアクセス制御や証跡の管理、全文検索・タグ分類機能、さらには暗号化通信や多要素認証を兼ね備えています。「AI孔明」は、品質記録や契約書の要約、リスク抽出、多言語文書の翻訳も自動化。これにより、業務の生産性を大幅に向上させます。
今後の展開
将来的には、IoTとの統合による生産現場データの集約や、国際認証対応を自動化する機能を追加します。これにより、農業・食品業界のデジタル化をさらに進めることを目指します。
リーガルテック株式会社について
設立は2021年3月で、資本金は3億8,000万円。代表取締役社長には佐々木隆仁氏が就任しています。東京を拠点に、知財特化型のリーガルテックソリューションを提供し、企業の知的財産管理を効率化しています。現在はIPOの準備も進めながらグローバル展開を計画しています。