アジア問題解決への仏教的アプローチが示す新たな可能性を探る国際シンポジウム
日本の大学、埼玉大学が主催する国際シンポジウム「Tradition and Modernity -Thinking Asia across Frontiers-」が、2013年1月23日に浦和ロイヤルパインズホテルで開催されます。このシンポジウムでは、日本を取り巻くアジアの様々な問題に対して「仏教思想ができることは何か」というテーマを掲げ、国際的に名のある仏教学者たちが一堂に会する機会です。
アジアの様々な問題に直面する日本
東日本大震災後、歴史的な認識の違いや領土問題に絡む国々の緊張は深まっています。こうした環境の中で、伝統的な形の国際問題の解決策として政治、外交、経済、国際法などが挙げられていますが、本シンポジウムでは仏教思想に基づく新たなアプローチを提案します。訴えかけられるのは、国境を越えた国民同士の結びつきから導き出される新たな国家関係です。
招聘される多彩な専門家たち
シンポジウムには、韓国、アメリカ、ドイツ、イギリス、スリランカから著名な仏教学者が集まります。総勢13名の専門家が参加し、アジアへの理解を深めるためにさまざまな視点を提供します。特に、韓国やスリランカの仏教に深い理解を持つ学者と、アメリカや欧州の学者が交じることで、問題への多角的なアプローチが期待されます。これにより、仏教思想の持つ多様性を強く引き出すことができるでしょう。
被災地訪問と「鎮魂の祈り」
さらに、このシンポジウムに参加する教授陣は、シンポジウム後に陸前高田市を訪問し、震災の影響を受けた地域に「鎮魂の祈り」を捧げる予定です。この訪問は、仏教思想がもたらす支援の意義を深く考える貴重な機会となります。
参加者募集のご案内
シンポジウムは無料で、事前登録が必要です。参加希望者は、所属、氏名、連絡先を明記の上、電子メールまたはFAXで申し込むことができます。応募期限は1月21日までとなっておりますので、興味のある方はお早めにご登録ください。
E-mail:
[email protected]
FAX: 048-858-3134
まとめ
このシンポジウムを通じて、仏教思想が現代世界で果たす役割について考え、国際的な問題解決の新たな道筋が見つかることを期待しています。アジアの問題に対し、仏教的アプローチがどのように貢献できるのか、その未来に向けた議論が展開されることを目指しています。参加を希望される方々は、ぜひこの機会をお見逃しなく。