2024年12月21日、千葉県南房総市の野島埼灯台にて、「海×灯台×星」をテーマにした特別な星空撮影教室が開催されました。このイベントは、一般社団法人南房総市観光協会や他の地域団体と協力し、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として行われました。
イベントの概要
野島埼灯台夜間特別開放に参加されたのは、合計20人の星空愛好者たち。昼間の講義では、灯台の歴史や星と灯台の関係について学び、プロの星景写真家北山輝泰氏が指導にあたりました。
夜間特別開放を利用しての撮影は、あいにくの雨と強風のため実施できませんでしたが、事前の室内講義で参加者は興味津々にガイドの話に耳を傾けていました。北山氏は、星空の美しさや野島埼灯台との融合について詳しく説明し、参加者にとって有意義な時間を提供しました。
野島埼灯台の魅力
野島埼灯台は1869年に設立された日本最古の洋式灯台の一つであり、その美しい八角形のデザインから「白鳥の灯台」とも称されています。灯台の周辺では、海の記憶を掘り起こす地域の取り組みが進められ、新たな観光魅力を創出していくことが期待されています。年間7万人を超える観光客が訪れるこの灯台は、特に11月1日の灯台記念日には特別公開が行われ、多くの人々が集まります。
学びと発見の瞬間
室内講習の際には、灯台にまつわる数々の話題や、星空を撮影する際の技術的なポイントが議論されました。受講生たちは北山氏が展示した星景写真を興味深く観賞し、互いに意見交換を行うことで、撮影技術への理解を深めました。また、灯台内部のレンズ室見学や海上保安官による灯台についての説明も行われ、参加者は充実した時間を過ごしました。
次世代の海洋体験へ
今回のイベントは、灯台と星空というテーマのもと、参加者が新たな視点を得る機会となりました。参加者からは、次回の撮影機会を楽しみにする声が多く寄せられ、今後の星景写真撮影に向けた意欲が高まりました。このような取り組みを通じて、南房総の地域資源がより多くの人々に認知され、次の世代へと受け継がれていくことを願っています。
灯台を賛美し、星空を愛でるイベントは、参加者にとってただの撮影体験に留まらず、大自然の中での素晴らしい体験、さらには地域と自分自身を再発見する機会となりました。この成功を受け、今後も様々なイベントが計画されることに期待が寄せられています。