ユカリアとオープンの新たな協業
株式会社ユカリア(東京・千代田区)とオープングループ株式会社の子会社オープン(東京・港区)は、医療業務の効率化と質の向上を図るため、協業を開始しました。両社が共同でリモートサポートと、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)および生成AIを組み合わせたオートメーション技術を提供し、医療分野での課題解決に取り組んでいくことになります。
協業の背景
現在の医療業界では、高齢者人口の増加によるサービス需要が高まっている一方で、労働力不足や診療報酬の算定漏れといった経営上の課題も発生しています。このような厳しい環境の中、オープンはメディカルRPA協会と連携し、医療機関にRPA技術の導入支援を行い、業務の標準化や効率化を推進してきました。対照的にユカリアは、医療機関の経営と運営に特化した支援を行い、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)を目指してきました。両社の強みを合わせることで、さらなる技術の活用と医療従事者の働き方改革を実現しようとしています。
具体的な取り組み内容
新協業では、安全なリモートサポート基盤を構築しつつ、RPAおよび生成AIを駆使したオートメーションソリューションを医療現場に提供します。その狙いは、業務の効率化、医療サービスの質向上、そして医療機関の収益増加です。ユカリアは医療機関へのRPAおよび生成AI技術の販売と、カスタマーサポートを担う一方で、オープンは技術的な支援やリモートサポート基盤の運用を担当します。
初めは特定の医療機関においてテスト導入を実施し、その結果を基に改善を行った後に、段階的に導入を広げていきます。これにより、医療DXの実現が期待されます。
ユカリアの医療DXビジョン
ユカリアの医療DX構想は、「ヘルスケアの産業化」を掲げ、医療と介護のあり方を変革することを目指しています。具体的には、医療施設や介護サービスの経営安定化、従事者のウェルビーイング向上、患者や要介護者へのサービス充実を達成することで、持続可能なQOLの改善を図ります。ユカリアが開発しているAIエージェントにより、ヘルスケア関連のサービス提供がシームレスに行われ、多様なステークホルダーと連携し、多岐にわたるサービスの開発を進めています。
ユカリアは「スマートスキャン」や「ユカリアタッチ ウィズ」などの先進的なサービスを既に展開しており、今後も医療機関の経営サポートを通じて得られた知見を活かし、より多くの課題に取り組んでいきます。
企業情報
1. 株式会社ユカリア
- - 所在地: 東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビルディング19階
- - 主な事業内容: 医療経営総合支援、シニア関連事業、高度管理医療機器事業
- - ホームページ: ユカリア
2. オープン株式会社
- - 所在地: 東京都港区西新橋3-3-1 KDX西新橋ビル3階
- - 設立: 2013年7月
- - 主な事業内容: RPA、AIを活用した情報処理サービスやコンサルタント事業
- - ホームページ: オープン