オンライン講演会
2023-05-02 17:06:56
外国人母子を支えるオンライン講演会が成功裏に開催される
外国人母子を支えるオンライン講演会が実現
2023年5月27日、外国人母子支援を目的とした講演会『外国人母子を支える現場からⅡ~母親・両親学級を始めて見えてきたこと~』がオンライン形式で開催されました。このイベントは、SDGsの達成を目指して活動する中で、外国人母子が直面する課題を解決するための貴重な情報を提供する場となりました。
日本では高水準な母子保健サービスが提供されているものの、言葉の壁などから多くの外国人妊婦がこれらのサービスを利用できていないのが現状です。日本における母親学級や両親学級は、妊婦やその家族に向けて、妊娠中の生活、出産の流れ、育児といった様々な重要な情報を原則無料で提供しています。このような機会は特に日本の保健システムに不慣れな外国人妊婦にとって必須と言えるでしょう。
今回の講演会には、外国人母子を支援する活動に関わる3名のスピーカーが登壇し、それぞれの経験や学びを共有しました。スピーカーの一人である助産師の横川峰子氏は、中国語やベトナム語に対応した両親学級に関する取り組みを紹介しました。彼女は、言葉が異なる妊婦たちが直面する課題を認識し、どう支援できるかを熱心に語りました。
また、杉並区の保健師、市瀬佳子氏は「シェア」との協働によるネパール語の母親学級の成功事例を報告しました。これにより、地域に住む外国人妊婦が安心して参加できるプログラムが重要であることを伝えました。
さらに、シェアの松尾沙織氏は、ネパール語とミャンマー語を母国語とする妊婦たちに向けた情報提供の経験を話し、現場での苦労やその中で見つけた解決策について共有しました。
この講演会は、多様な文化背景を持つ家族への支援がどのように進められているかを理解する良い機会となり、参加者たちは未来の母親学級や両親学級の可能性について活発に意見を交わしました。モデレーターとして出演した、新宿区の保健師・佐藤和央氏が進行役を務め、参加者の意見を整理しながら質疑応答の時間を設けました。
シェア主催のこの講演会は、赤い羽根福祉基金の支援を受けており、多くの外国人母子へ必要な情報が届くことを目指しています。彼らの健康と生活の質を向上させるため、今後もこうした取り組みを続けていくことが求められます。
講演会は、参加無料で行われ、登録した参加者にはZoomの情報が後日送付される形で実施されました。このように、オンライン形式を活用したイベントが広がることで、より多くの人々が自宅から気軽に参加し、地域や文化を超えて情報を共有できる時代が訪れています。今後も、さらに多くの取り組みや講演会が期待されます。
会社情報
- 会社名
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特定非営利活動法人 シェア=国際保健協力市民の会
- 住所
- 東京都台東区東上野1-20-6丸幸ビル5F
- 電話番号
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03-5807-7581