南国の風物詩「志布志の夏そば」が今年も登場!
「年越しそば」が年末の風物詩であるように、鹿児島県志布志市では、6月30日の夏越しの大祓日に「夏そば」を食べる新しい食文化が根付いています。
志布志市では、生産農家、加工事業者、行政が一体となり、「春のいぶき」という春まき型の蕎麦の栽培に取り組んでいます。温暖な気候と豊かな自然に恵まれた志布志市では、3月下旬に種をまき、5月下旬から6月上旬の梅雨前に収穫することで、初夏の風味豊かな新そばを実現しました。
「志布志の夏そば」は、地元の天然水を使用し、なめらかな口当たりと独特のコシが特徴です。蕎麦粉には、日なたや草のような香りが特徴の「春のいぶき」を使用しており、風味と優しい味わいが楽しめます。
また、つゆは鹿児島県枕崎産の鰹節をベースにした甘めのつゆを使用しており、蕎麦の風味を引き立てます。
「志布志の夏そば」を楽しむイベント
毎年6月30日には、夏そばまつりが開催され、夏そばの試食会や手打ち体験などが楽しめます。志布志市の特産品も販売されるので、地元の味を存分に堪能できます。
「志布志の夏そば」を味わえるお店
志布志市内だけでなく、鹿児島県内や福岡県、東京都など、様々な場所で「志布志の夏そば」を楽しむことができます。
例えば、志布志市内の「うなぎの駅」では、鰻そば重を、志布志湾大黒リゾートホテルでは、夏そば海鮮丼と夏野菜の天ぷらを、それぞれ提供しています。
その他、そば茶屋吹上庵、華蓮、農家レストランたわわなど、多くの飲食店で「志布志の夏そば」を使ったメニューを提供しています。
生産者のこだわり
「志布志の夏そば」の生産者である福元芳文さんは、夏そばの栽培には水はけと雑草対策が重要だと語ります。畑の天地返しをすることで、水はけを調整し、雑草の発生を抑えています。
福元さんは、生産者であると同時にそば打ち名人でもあります。毎年、そばの出来を確認するために試し打ちを行っており、今年も美味しいそばが出来たと笑顔で話していました。
まとめ
「志布志の夏そば」は、地元の生産者たちのこだわりと情熱によって生まれた、新しい夏の味覚です。初夏の風物詩として、ぜひ味わってみてください。