宮城の冬の味覚「仙南せり」を楽しむ温泉リゾートのディナー

宮城の冬を代表する「仙南せり」を味わう旅

冬の宮城県に訪れると、なじみのある特産品「せり」が登場する。この「せり」を用いた料理を楽しめるのが、宮城県内の温泉リゾート群だ。松島一の坊、ゆづくしSalon一の坊、ゆと森倶楽部、そして温泉山荘だいこんの花では、今年の冬季限定メニューとして「仙南せり」を使用した料理を提供している。

仙南せりとは？

「仙南せり」は、宮城県村田町で育てられている新しいブランドのせりで、特にそのシャキシャキとした食感と風味が特徴的だ。寒くなるにつれて、その香りや旨味が増していくため、冬にこそ味わってほしい逸品。生産者である大沼さんと伊藤さんの手によって育てられ、若手生産者の間で評価が高まっている。

温泉リゾートでの限定メニュー

「仙南せり」を使用した具体的なディナーメニューは、松島温泉の松島一の坊では仙台名物の牛タンをローストし、村田町の「仙南せり」を添えた一品が2025年12月1日から提供される。

一方、作並温泉のゆづくしSalon一の坊では、志波姫ブランド豚「みちのく心意気」と共に大根しゃぶしゃぶを楽しむことができ、こちらも同じく12月1日からの提供となる。また、みやぎ蔵王の遠刈田温泉にあるゆと森倶楽部では、クリスマスディナーとして蔵王鴨と「仙南せり」のサラダを提供し、こちらは11月17日から味わえる。さらに、温泉山荘だいこんの花では、「仙南せり」と河豚の香味和えを日替わりで楽しむことが可能だ。

地元の新しい味を支える「ソト活」

このリゾートの料理長たちは、地元・宮城の食材を最優先に考え、各地で行われる「ソト活」活動を通じて、生産地を訪れることで目利きのスキルを身につけている。特に「仙南せり」の生産地である村田町において、2025年10月27日には一の坊の総料理長と各レストランの料理長たちが生産者と共に土を触れ、その栽培方法や美味しさを学ぶために訪問した。