AIオーケストレーションシステム「Metareal Agents」が企業向けに提供開始

AIオーケストレーションシステム「Metareal Agents」の初公開

株式会社ロゼッタが開発した新しいAIオーケストレーションシステム「Metareal Agents」が、一部企業向けにクローズドでの提供を開始しました。このシステムは、さまざまな大規模言語モデル（LLM）を統合し、協調制御するプラットフォームで、特に業種特化の生成AI開発に力を発揮します。これにより、ユーザーは短期間で高度なAIアプリケーションを構築できるようになります。

「Metareal Agents」とは何か？

「Metareal Agents」は、複数のLLMを連携させることができる多層アーキテクチャを採用しています。このプラットフォーム上では、コーディングのスキルがなくても、直感的なGUIを用いて簡単に複雑な生成AIアプリケーションを構築できます。また、外部データソースやAPIとも容易に連携できるため、幅広い生成タスクに対応可能です。

システムの特長

1. GUIベースの開発環境：コーディングを必要とせず、高度なアプリケーションをすぐに構築できます。
2. 自由なカスタマイズ：LLMの選択やプロンプトの作成を自由に行え、多様なニーズに対応した生成AIを作成できます。
3. 豊富なエージェントの選択肢：数十種のLLMと最大300の特定機能を持つエージェントから選択し、費用対効果を考慮した最適な組み合わせを作成できます。
4. エージェントワークフローの高速構築：「Metareal Agents」は、タスクを迅速に処理するエージェントのワークフローを構築する能力が強化されています。このため、企業は新サービスのリリースを短期間で実現できるようになっています。

今後の展望と米倉豪志 CTOのビジョン

メタリアル・グループのCTOである米倉豪志氏は、AI開発基盤がますます注目を集める中で、顧客との協働を重視し、現場に合わせたAIの実装が求められていると述べています。米倉氏は、AIの導入に対する不安が企業内での導入促進につながっていると考えており、AIを単なる技術に留まらせず、企業の成長に寄与する存在として位置付けています。

特化型AIコンサルティングの展開

「Metareal Agents」のリリースを契機に、ロゼッタは業種特化型のAIコンサルティングサービスも強化しています。特に金融業界や大手メディアなど、AI導入が難しいと言われる分野でも、そのノウハウをもとに圧倒的な速さで導入から運用までを実現してきました。この成功の要因は、現場のニーズに応じた試行錯誤を迅速に行うことにあります。