医療機器ソフトウェアの規制と専門情報へのアクセスの必要性
近年、医療機器ソフトウェア(SaMDを含む)の開発においては、厳しい国内外の規制やサイバーセキュリティに対する対策が求められています。具体的には、IEC 62304(ソフトウェアライフサイクル)、ISO 14971(リスクマネジメント)、IEC 81001-5-1(サイバーセキュリティ)、そしてIEC 62366-1(ユーザビリティ)など、複数の規格に沿った開発が不可欠です。
特に中小メーカーやスタートアップ企業では「何から始めればいいのか分からない」、「専門家にすぐ相談したい」というニーズが高まっており、このような課題に応えるべく、Medical Software Consulting(MSC)は新たなサービスを提供しました。
MSC Chatとは?
概要
このたび公開されたのが、医療機器ソフトウェアに特化した無料のQ&Aチャットボット「MSC Chat」です。URLは
こちらで、AIを活用したチャット形式での回答を提供しています。直感的に操作でき、専門家のフィードバックをリアルタイムで得ることが可能です。
特徴
- - 専門用語や規格の即時検索:医療機器ソフトウェアの規制や品質、サイバーセキュリティについてのQ&Aを迅速に探すことができるため、ユーザーは短時間で必要な情報を得ることができます。
- - リスク最小化のための注意書き:AIからの回答には「内容の最終確認は利用者責任」という注意書きが明示されており、ユーザーは安心して情報を参考にできます。
- - 補足サービス:具体的な相談がある方に対しては、MSCのメールやオンライン相談窓口も案内されており、必要に応じたフォローが受けられます。さらに、公式サイトやYouTubeチャンネルと連携し、トレーニングや教材も用意されています。
MSC Chatの利用者
このサービスは、主に以下のようなユーザーを想定しています。
- - 医療機器ソフトウェアをメインに企画・開発するスタートアップ企業の技術担当者やマネージャー
- - 医療機器メーカーの新任ソフトウェアやサイバーセキュリティ担当者
- - 医療分野を志す大学生や高専生エンジニア
学習を深める手段 - YouTubeチャンネルとの連携
医療機器ソフトウェアに関する疑問に対し、チャットで即座に回答を得ることができるため、効率的なお助けツールとなります。しかし、実務的なトピックについては、MSCが提供するYouTubeチャンネルが大変役立ちます。例えば、IEC 62304やISO 14971に関する解説動画が無料で視聴可能で、専門知識を深めるための重要なリソースとなります。
URL:
MSCのYouTubeチャンネル
未来展望
今後、FAQデータベースの豊富さやチャットの精度向上に取り組んでいく予定です。また、相談履歴を基にした「自動レポート出力機能」や教育動画、クイズ、修了証を組み合わせた学習環境の整備も計画されています。注目すべき点は、日本発の規制や実務知識を海外にも広めていく意向です。
代表のメッセージ
医療機器ソフトウェアの規制やサイバーセキュリティ問題は難しそうに思えるかもしれません。しかし、MSC Chatはその初めの一歩をスムーズにするために設計されており、皆様がすぐにアクセスできる“相談の入口”として利用してほしいと願っています。— Medical Software Consulting 代表 酒井由夫
Medical Software Consultingについて
MSCは医療機器ソフトウェアの規制、品質マネジメント、サイバーセキュリティに特化したコンサルタント機関であり、39年にわたる実務経験を持つ代表の酒井由夫が率いています。スタートアップや中小企業、教育機関向けに、専門知識のシェアと教育活動を通じて、業界への貢献を目指しています。詳細は
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