2024年冬ダイヤ、国際線航空便が回復
2024年冬ダイヤ(2024年10月27日~2025年3月29日)の国際線旅客便数は、コロナ禍前の2019年冬ダイヤと比較して99.2%まで回復しました。これは、国土交通省のデータに基づくもので、直行便と経由便を含めた数字です。
しかし、国別の状況を見ると、回復の進み具合に大きな差があることがわかります。
各国の回復状況
特に韓国からの航空便数は著しく増加しており、2019年冬ダイヤと比較して166%に達しています。これは、観光客の増加やビジネス目的の渡航の活発化などが要因として考えられます。
一方、中国からの航空便数は、2019年冬ダイヤ比75.6%にとどまっています。これは、中国国内の情勢や渡航制限の影響などが考えられます。2024年夏ダイヤ時点では62%だったことを考えると、着実に回復傾向にあるものの、他の国々と比較すると回復のペースは遅れています。
訪日ラボのレポート
株式会社movが運営するインバウンド特化メディア「訪日ラボ」は、2024年冬ダイヤの国際線航空便動向をまとめたレポートを公開しました。このレポートでは、空港別、国籍別の航空便数の推移をグラフ化し、コロナ禍前の状況と比較することで、現在の回復状況を分かりやすく示しています。
レポートでは、韓国からの便数の増加や中国からの便数の遅れなど、より詳細なデータを確認できます。無料でダウンロード可能なので、航空業界の動向に関心のある方、インバウンドビジネスに関わる方はぜひ参照してみてください。
株式会社movと口コミコム
今回のレポートを発表した株式会社movは、「訪日ラボ」の他にも、店舗向け集客一元化プラットフォーム「口コミコム」などを運営しています。「口コミコム」は、国内外の複数の口コミサイトをまとめて管理できるツールで、AIを活用した口コミ分析や返信サポートなども提供しています。インバウンド対策においては、Googleマップや大衆点評といった重要なプラットフォームにも対応している点が大きな特徴です。
まとめ
2024年冬ダイヤの国際線航空便は、コロナ禍前の水準に近づきつつありますが、国によって回復状況に大きな差が見られます。韓国からの便数は大きく増加している一方、中国からの便数は回復が遅れている点が注目されます。訪日ラボのレポートは、これらの詳細なデータや分析結果を提供しており、今後のインバウンドビジネスの動向を予測する上で貴重な情報源となるでしょう。