最中屋による医療ソーシャルワーカー業務の可視化に向けた産学連携共同研究
株式会社最中屋は、医療分野におけるソーシャルワーカー業務の可視化を目的とした産学連携の共同研究を開始しました。このプロジェクトは、最中屋が株式会社ケアモンスター、別府大学、西南女学院大学と提携し、2025年7月1日から始まります。
共同研究契約の締結
本共同研究の代表者である西南女学院大学の中川美幸講師が、研究の企画と実施を担当し、別府大学の今尾顕太郎准教授が研究責任者として取り組みます。高齢化社会が進む中、医療ソーシャルワーカー(MSW)の役割はますます重要になってきていますが、その業務内容は多岐にわたるため、しばしば可視化および定量化が困難です。
このような背景から、最中屋はタイムスタディアプリ「ハカルト」を活用し、MSWの業務状況を詳細に記録・分析することを目指しています。このアプリによって、業務時間の可視化が実現できるため、データに基づく業務改善が期待されます。
産学連携の目的
今回の研究では、以下の重要な課題にフォーカスを当てます:
- - MSW業務の定量的・定性的な可視化
- - タイムスタディによる業務時間の詳細分析
- - 業務内容とその頻度、所要時間の把握
- - 直接支援業務と間接業務の比率分析
- - 業務上の課題の明確化
- - 専門性を発揮できていない業務領域の特定
- - 業務効率を阻害する要因の分析
- - 他職種との連携における課題
- - MSWの専門性向上に向けた方策の検討
- - エビデンスに基づく業務改善提案の作成
これらの研究によって、MSWの専門性を最大限に引き出し、質の高い支援を行える組織体制の構築を目指します。将来的には、業務分担モデルの設計や支援ツールの開発、業務効率を支えるデジタルツールの検討なども慮っていきます。
最中屋のビジョンとバリュー
最中屋は、介護分野を中心に、「産業化」と「生産性向上」を通じて持続可能な介護保険制度の実現を志しています。そのため、ケアを提供する人々に、必要な情報を必要なタイミングで届けることがミッションです。
また、業務のアウトソーシングやデータ活用コンサルタントとして、さまざまなサービスを展開し、多くの医療機関や介護業界で信頼を築いています。
期待される成果
本研究は、医療機関の現場で直接実施されるため、実践的なデータを基にした改善策が期待されます。研究の成果は、全国の医療機関での業務改善に活用されることが目標です。この共同研究によって、MSWがその専門性をより高く発揮でき、患者やその家族に対して質の高い支援を行える環境が整備されていくことを強く願っています。
最中屋をはじめとする各機関の強みを結集し、社会に貢献する事例になることが期待されます。