三菱総合研究所とアジア開発銀行の覚書締結
2023年8月5日、株式会社三菱総合研究所(以下、MRI)とアジア開発銀行研究所(以下、ADBI)は、ASEAN地域と日本における持続可能な発展を目指して覚書(MoU)を締結しました。この覚書は、両機関の知見を生かし、社会課題への対応に向けて協力することを目的としています。両機関は同日にインドネシア・ジャカルタで「AI-Powered Manufacturing in Developing Asia - Japan’s experience」というイベントも共催し、日本の製造業におけるAI活用の経験について共有しました。
MoU締結の背景
ASEAN地域と日本は、経済成長を持続可能なものにするために、様々な社会課題を抱えています。これに対して、デジタル技術やAIの導入、産業競争力の強化、人材育成、そして官民連携の促進が求められています。ADBIは東京を拠点に、アジア太平洋地域における貧困削減に向けた政策研究を行い、政策提言や能力構築を進めています。一方、MRIは日本の総合シンクタンクとして、調査や経営コンサルティングを通じて、社会課題解決に向けた知見を蓄積しています。
このように、両者の異なる専門性を融合させることで、社会課題に対する対応力を高めることが期待されます。
MoUの概要
今回のMoUでは、デジタル化やAIを活用した新しい技術の導入や、製造業を含む産業の高度化に関する協力が盛り込まれています。具体的には、共同プロジェクトの推進、知見の共有、さらには人材育成を目的としたイベントやワークショップの開催など、幅広い活動が予定されています。
AIを活用した製造業イベント
MoUの締結を受けて、同日に開催されたイベント「AI-Powered Manufacturing in Developing Asia - Japan’s experience」では、日本の製造業におけるAI導入に関する議論が交わされました。イベントは、ジャカルタの国際会議場で行われ、インドネシアの製造業における実例を交えながら、技術が業務変革に与える影響について見解が交換されました。
開会にあたり、ADBIのBambang Brodjonegoro氏とMRIの代表者が挨拶し、続いてMRIの森下貴博主任研究員が「AIと人がつなぐ製造業オペレーションの高度化」というテーマでエキスパートプレゼンテーションを行いました。その後、国連工業開発機関(UNIDO)の専門家を交え、製造業におけるAIの導入プロセスや成功要因について活発な議論が展開されました。
今後の展望
今回のMoU締結により、MRIはADBIと共にASEAN地域における社会課題への取り組みを管理し、持続可能な発展を目指す施策を進めていくことを目指しています。特に、デジタル技術を駆使し、両地域が直面する共通の課題解決に向けた実行可能なシナリオを構築していくことになるでしょう。
参考情報
- 所在地:東京
- 設立年:1997年
- 主な事業:経済成長と競争力を支える政策提言や地域情勢分析の研究
- 公式ウェブサイト:
ADB公式サイト
この連携を通じて、両機関はASEAN地域の持続可能な発展に貢献し、未来への道を切り拓いていきます。