チームラボ、医療・福祉施設へのデジタル作品導入が拡大中
最近、アートとテクノロジーを融合させた作品が注目を浴びていますが、その中でも特にチームラボが提供するデジタルアート作品が医療や福祉施設において着実に導入されています。具体的には、医科・歯科クリニックの待合室に設置可能なモニター作品《こびとが住まう黒板》および《スケッチピストン – playing music》が、九月に導入件数200件を超え、現状もその数は増加中です。
医療施設での導入の背景
この取り組みは、患者や利用者が医療機関を訪れた際に、よりリラックスした環境を提供することを目的としています。待合室が単なる待機空間ではなく、創造性を刺激する場に変わることで、患者の心理的負担軽減に寄与するでしょう。特に、医療機関と福祉施設は、静かな環境が求められがちな場所ですが、デジタルアートがあることで、空間の雰囲気が一新され、見る人の心を和ませる効果が期待できます。
作品の特徴
《こびとが住まう黒板》は、タッチ対応のディスプレイ上で自分の指で自由に線を描き、黒板の中にいる小さな生き物たちとインタラクションを楽しむことができる作品です。参加者が自由に表現し、作り上げていくプロセスがこの作品の魅力です。
また、《スケッチピストン – playing music》は、描いた線やスタンプが音楽として奏でられるインタラクティブな作品です。これにより、リズム感を持ちながら創造的な遊びを楽しむことができ、子どもたちや高齢者を問わず多くの人が楽しめるコンテンツとなっています。
導入先の広がり
現在、医療機関だけでなく、福祉介護施設、幼稚園、保育園など、多様な施設への導入も進んでいます。インタラクティブなコンテンツは、特に子どもたちにとって新しい体験を提供し、楽しみながら学びや創造性を育む環境を作ります。導入事例として、東京都渋谷区のことびあクリニックが挙げられますが、今後も更に多くの施設での展開が期待されます。
株式会社GENOVAとの連携
チームラボのデジタルアート作品は、株式会社GENOVAが販売および導入窓口を担当しており、彼らは「ヒトと医療をつないで健康な社会を創る」というミッションのもと、様々なサービスを展開しています。医療施設へのデジタルアート導入が進むことで、患者の心のケアや医療環境の質向上に貢献することが期待されています。
終わりに
デジタルアートによる新しい待機時間の過ごし方は、ただの待ち時間を意味あるものに変える可能性を秘めています。今後もチームラボの作品がどのように多様な空間に取り入れられていくのか、そしてその影響がどのように広がっていくのか、目が離せません。興味のある方は、ぜひチームラボの公式ウェブサイトをご覧ください。
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