ラクスルが丸玉工業および丸玉ウェルを子会社化
ラクスル株式会社は、手提げ袋の製造・販売を行う丸玉工業株式会社と、障がい者の就労支援を行う丸玉ウェル株式会社の全株式を取得し、子会社とする契約を締結したことを発表しました。この動きは、製造機能の強化と障がい者雇用の促進を狙ったものです。
株式取得の背景
丸玉工業の概要
丸玉工業は岐阜県岐阜市に拠点を置き、オリジナル手提げ袋の企画・製造・販売を行っています。創業から70年にわたり、時代のニーズに応じた技術の進化と顧客との強固な関係を築いてきました。
丸玉ウェルの役割
一方、丸玉ウェルは障がい者就労支援事業を行っており、10年以上の実績を持ちます。彼らは障がい者雇用を通じて、製造業務の標準化や精密な対応に強みを発揮しています。
日本の障がい者雇用の課題
ラクスルは近年、日本国内の障がい者の実雇用率が1.98%と低迷していることを受け、障がい者雇用の促進を経営の重要な課題の一つと位置付けました。全体平均である2.41%を下回っており、今後の雇用機会の拡大が求められています。
株式取得の目的
今回の株式取得には以下の目的があります。
1.
製造・販売機能の強化: 手提げ袋の製造を通じて、顧客への付加価値を提供し、調達プラットフォーム事業とのシナジーを創出します。
2.
障がい者就労支援の促進: 丸玉ウェルの知見を活用し、グループ全体で障がい者の雇用機会を広げることが目指されています。
ラクスルはダイバーシティ推進の一環として、物の製造に障がい者が関与することを重要視しています。これにより、個々の特性を生かした就労機会を生み出し、社会全体の共生を促進させる考えです。
各社のコメント
丸玉工業・丸玉ウェル代表、山下佳孝氏
「私たちは長年、取引先やパートナーとの関係性を重視しながら成長してきました。ラクスルのビジョンは、私たちの理念と合致ます。これからは新しいステージでモノづくりに邁進していきます。」
丸玉ウェル取締役、山下さやか氏
「私たちは障がい者がその能力を存分に発揮できるよう支援しています。ラクスルグループの一員になることで、新たなイノベーションの創出を目指します。」
ラクスル上級執行役員、グループCAO 西田真之介氏
「熱意ある両社の継続的な成長に感銘を受け、共に未来を創ることを楽しみにしています。」
名古屋を拠点とするラクスル株式会社は、「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」を合言葉に、企業の経営課題を解決するテクノロジープラットフォームを目指しています。これからも中小企業の経営の幅広い課題に取り組んでいくことでしょう。