次世代Wi-Fi 7とオープンローミングで構築する新たな無線環境
AIストーム株式会社(旧ジェクシード)は、輝日株式会社および正興サービス&エンジニアリングの二社と共同で、次世代の無線ネットワークソリューションを発表しました。この新しいプラットフォームは、次世代技術「Wi-Fi 7」と国際標準「オープンローミング」を活用し、より安全で使いやすい公衆Wi-Fi環境の提供を目指しています。
背景
近年、リモートワークや動画配信サービス、IoT技術の発展が進む中、無線ネットワークには従来以上の安定性と高速性が求められています。Wi-Fi 7は、これらのニーズを満たすために設計された次世代規格であり、公共施設やビジネスの現場での導入が期待されています。また、「オープンローミング」との連携により、利用者は世界中で簡単に安全な接続ができるようになります。
オープンローミングの利便性
オープンローミングは、公衆Wi-Fi利用に関する国際的な規格で、一度プロファイルを設定することで、空港や商業施設など多様な場所で自動的に接続されます。その特徴には、次のようなメリットがあります:
- - 安全性: 正規のアクセスポイントを介しているため、不正なWi-Fi接続を排除できます。
- - 使いやすさ: GoogleやAppleアカウントなどの既存IDを用いて簡単にログイン可能です。
- - 運営者の利点: 匿名利用や不正アクセスを阻止し、安全な運用が実現されます。
各社の役割と製品
この共同展開において、各社はその強みを活かして特定の役割を担います。AIストームは、屋内用アクセスポイントを供給して、企業や商業施設での安定した通信をサポートします。これにより、屋外製品との連携が可能になり、シームレスなネットワーク環境が構築されます。一方、正興サービスは、厳しい気象条件に対応した屋外用アクセスポイントを提供し、過酷な環境下でも安定した接続を実現します。輝日株式会社は、アクセスポイントの管理を行うクラウド型コントローラーを導入し、利用者のニーズに合わせた料金プランを提供します。
導入事例と実績
実際の導入事例として、鳥取砂丘や冷凍倉庫などの過酷な環境での成功を挙げることができます。特に、冷凍倉庫においては、−40℃という条件でも安定した動作を確認しており、これがこのソリューションの高い耐久性を示しています。また、静寺商店街エリアでもオープンローミングを利用したWi-Fiが提供されています。
今後の展望
AIストームとそのパートナー企業は、さらなる地域や業種での公衆無線ネットワーク基盤の提供を目指しています。特にIoTやスマートシティプロジェクト、国際イベントにおいて、次世代の通信インフラを整備し、持続可能な環境を構築することが期待されます。
中期経営計画に掲げた時価総額の500億円突破を目指すAIストームにとっては、この革新的なソリューションが成長につながる大きな鍵となるでしょう。
会社概要
- - AIストーム株式会社: 東京都千代田区に本社を置き、AI事業、IT機器販売など多岐にわたって展開。設立は1964年で、証券コードは3719です。 公式ウェブサイト: AIストーム
- - 輝日株式会社: 2018年設立の通信サービスのプロバイダー。東京都葛飾区に拠点。公式ウェブサイト: 輝日
- - 正興サービス&エンジニアリング: 福岡市に本社を構え、産業機器の販売とメンテナンスを行う。設立は1960年。公式ウェブサイト: 正興サービス
この共同プロジェクトは、現代の接続要件に応じた新たな無線ネットワークの未来を開くものです。