無添加さつま揚げの誕生
鹿児島の伝統的な味、さつま揚げ。中でも『田中かまぼこ店』が手がける無添加さつま揚げは、その品質と味に特別なこだわりを持っています。この無添加さつま揚げは、2019年の「かごしまの新特産品コンクール」で奨励賞を受賞したことでも話題になりました。ここでは、その誕生秘話や特色について詳しくご紹介します。
無添加へのこだわり
田中かまぼこ店が製造する無添加さつま揚げは、約2年の試行錯誤を経て完成しました。魚と塩、酒、油だけを使用し、従来のさつま揚げに多く使われる澱粉や卵白、砂糖、調味料はいっさい使用しません。自然の旨味を引き立てる素朴な一品で、多忙な現代人が求める健康志向を反映した商品ともいえるでしょう。
この無添加さつま揚げは、「今までにないさつま揚げのジャンル」として評価されており、特に「現代の消費者のニーズに合致している」という点が選考の決め手になりました。2020年の東京オリンピック・パラリンピックやかごしま国体に向け、鹿児島の魅力を世界に発信する新しい商品として期待されているのです。
こだわりの原材料
無添加さつま揚げの製造には、以下のような厳選した原材料が使われています。
1.
魚: 近海で獲れた新鮮な魚を使用し、その時期に一番美味しいサバやトビウオが選ばれます。鮮度が味に直結し、職人の腕が光ります。
2.
酒: 使用するのは黒酒で、本みりんの約2倍のアミノ酸を含有しています。この黒酒は、瓶詰め時に火入れを行わないため、食材の品質を保持しつつ、味わいを引き出す役割も果たしています。
3.
塩: ヒマラヤピンク岩塩や海水塩といった天然塩がブレンドされて使われ、ミネラルが豊富です。素材の味を際立たせるために非常に重要です。
4.
油: 米油が使用されており、玄米の栄養をそのまま摂取できるため、健康にも良いとされています。
これらの素材が相まって、無添加さつま揚げは特別な味わいを持っています。
商品ラインアップ
田中かまぼこ店が提供する無添加さつま揚げは、以下の2種類があります。
- - 無添加さつま揚げ(サバ): 価格540円(税込)、内容量6枚。
- - 無添加さつま揚げ(トビウオ): 価格756円(税込)、内容量6枚。
いずれも自然の味わいを大切にした逸品として、多くの人々に評価されています。
田中かまぼこ店の歴史
田中かまぼこ店の歴史は、戦前に初代・田中忠志が兄弟で蒲鉾やさつま揚げを作り始めたことから始まりました。戦後に加治木に移住し、「甘く無く、ごまかしの効かない本物の美味しさ」を追求してきました。創業から約80年が経過した今でも、そのこだわりの味は変わらず、「六つのこだわり」として次の世代へ受け継がれています。
田中かまぼこ店は、今後も手作りで健康を考えたさつま揚げを提供し続けることで、多くの人々に思い出とともに食卓に彩を添える存在でありたいと望んでいます。
取扱店舗:
- - 店名: 田中かまぼこ店
- - 所在地: 鹿児島県姶良市加治木町港町33
- - 営業時間: 午前9時00分~午後6時00分(定休日: 日曜日)
- - 公式サイト: 田中かまぼこ店
鹿児島を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。無添加さつま揚げの本物の味を体験することができるでしょう。