住友電工、業務効率化を目指す新機能を発表
住友電工情報システム株式会社が、電子承認・電子決裁システム「楽々WorkflowII」と生成AIを結びつけた新機能「AIプラグインビルダー」の試験利用を2025年4月1日から開始します。この新機能では、RAGという検索拡張生成の技術を用いて、ユーザが自然文を入力するだけで、業務に必要なコードを自動生成することが可能になります。プログラミングの専門知識がない人でも、手軽にコードを生成できる環境が整います。
業務の現場が求めるAIの活用
数多くの企業がデジタル化を進めている今、特に注目すべきは業務の効率化です。多くの会社では、複雑な決裁や承認業務に時間を費やしているため、業務のデジタル化は不可避な流れとなっています。従来、プログラミングの専門知識が必要不可欠だったコードの生成が、AIによって簡単になることで、エンジニアリングの負担を軽減できます。
新機能の「AIプラグインビルダー」は、ユーザが自然言語で「文書発行後の処理で、文書のデータを独自のデータベースに登録したい」という要望を入力するだけで、必要なJavaソースコードが即座に生成される仕組みです。この方法により、複雑な業務要件に対しても手軽に対応することができるのです。たとえば、フォームの入力値のエラーチェックの処理も自動で生成できます。
RAG技術による新たな挑戦
RAGとは、Retrieval-Augmented Generationの略で、外部のデータベースから情報を検索し、それを元に新しいコンテンツを生成する手法です。この技術を活用することで、楽々WorkflowIIの実装知識を生成AIとリンクさせ、具体的な業務ニーズに応じたコードを迅速に生み出します。しかし、従来の生成AIのみではデータベースにアクセスできないため、RAGが持つ力が不可欠となります。
今後の試験利用では、ユーザからのアンケートやヒアリングを通じて、実際にどのようなニーズがあるのかを把握し、その結果を元にサービスを向上させる計画です。このフィードバックを基にして、2026年度中には正式サービスの提供を開始することを目指しています。
利用者への幅広い価値提供
「楽々WorkflowII」は、企業における申請や決裁の業務を電子化し、業務の効率化を図るパッケージソフトとして多くの企業に導入されています。短期間でしっかりとしたワークフローを構築したい企業のニーズにも対応し、データの管理面でも優れた柔軟性を持っています。
また、楽々WorkflowII Cloudを通じて、初期投資やメンテナンスなどの負担も軽減し、月額料金で手軽に利用できる環境が整っています。これにより、自社に適した業務フローの構築が可能です。
結論
住友電工は、業務のデジタル化に向けた新しいソリューションを提供するため、AIプラグインビルダーの導入を進めています。将来的には、企業のニーズに応じて機能の改善や新機能の追加を行い続け、多くの顧客にとって価値のあるサービスを提供し続けることを目指しています。
さらに、ウェビナーの開催やさまざまな情報提供を通じて、その特長や評価されているポイントを詳しく知ってもらう機会を設けています。興味のある方は、是非ウェビナーに参加してその詳細を確認してみてください。