物価高における通信費の維持意識
最近の調査によると、物価高が家計に影響を与えている中で、人々が節約の対象として選ぶのは主に食費や電気代です。しかし、驚くべきことに、通信費は多くの人にとって“削れない支出”とされていることが分かりました。株式会社GSSが運営する「シンプルWiFi」が実施したこの調査は、全国の20代から60代の男女500名を対象に行われ、彼らの家計管理に関する実態が明らかになりました。
調査の概要
調査はインターネットアンケート形式で行われ、実施期間は2025年6月として設定されています。設問の中には、値上げを感じる費目や節約している費目、維持している費目についての質問が含まれていました。
物価高騰を感じる費目
調査結果では、最も値上げを実感している費目は「食費」で、67.3%がその影響を受けていると答えました。また、次に多かったのは「日用品」(43.0%)、続いて「電気代」(41.3%)です。特に食費は、円安や原料高の影響を受けて、調味料や乳製品などの価格が急騰しています。そのため、消費者は「買う量を減らしても総額が増える」といった悩みを抱えていることが浮き彫りとなりました。
節約の実態
一方、節約対象として選ばれている費目については、最も多くの人が「食費」を挙げており、37%が節約を行なっていました。その後、「外食費」(33.7%)、「電気代」(25%)が続いています。特に、20代や30代の人々は、即効性のある節約方法を見つけており、外食を減らす工夫をしているようです。
通信費は維持したい
興味深いことに、多くの人が節約しないと答えた費目の中でも特に「通信費」が目立ち、維持したいと考える人は14.0%にも上りました。調査によれば、特に若年層や在宅勤務をしている世代でこの傾向が顕著です。60%を超える人が「通信費は維持しないといけない」と考えており、その背景にはリモートワークやオンライン授業の普及があります。
削れない理由
自由回答の中で、多くの回答者は通信費を削れない理由として「リモート授業やテレワークが常態化している」ことや、「動画配信やゲームなどのエンターテイメントが定着している」ことを挙げています。特に、上質なインターネット回線は、仕事の効率にも直結するため、多くの人がその維持を重視しています。
まとめ
この調査結果は、物価高の影響を受けている中でも通信費が特別な支出として認識されていることを示しています。生活必需品としての通信費は、多くの人々にとって削減対象ではなく、むしろ維持すべき重要な要素であることが確認されました。シンプルWiFiは、月額料金を据え置き続けており、今後も顧客のニーズに応えて「ゼロ値上げ」を貫く方針です。