ハイパーカミオカンデ地下空洞完成記念見学会
岐阜県飛騨市神岡町で進行中の素粒子物理学と宇宙への挑戦、ハイパーカミオカンデの建設が新たな段階に達しました。地下600メートルに設置されるこの観測装置は、直径69メートル、高さ94メートルの巨大な空間が掘り進められており、その掘削がまもなく完了します。この重大なマイルストーンを祝して、特別な見学会が開催されることが発表されました。
ハイパーカミオカンデとは?
このハイパーカミオカンデは、東京大学と高エネルギー加速器研究機構が中心となり、国際的な共同研究プロジェクトとして進められています。既存のスーパーカミオカンデを上回る規模を持ち、より高い感度を誇る光センサーを搭載したこの装置は、ニュートリノの観測を通じて宇宙の進化や素粒子の統一理論の解明を目指しています。また、J-PARCから発射されるニュートリノビームと組み合わせることで、CP対称性の破れや超新星爆発のニュートリノを観測することにも挑みます。
見学会の概要
開催日
2025年6月29日(日)
定員
応募が多数の場合は抽選となります。
参加費
無料です。
対象
6歳以上の方が対象で、未成年者は保護者同伴が必要です。また、一グループとしての申し込みは最大五人まで可能です。飛騨市枠は、代表者が飛騨市在住の方に限られます。
集合解散場所
神岡町公民館(岐阜県飛騨市神岡町東町378)
見学の流れ
1. 受付
2. ハイパーカミオカンデの紹介ビデオを観賞
3. シャトルバスで地下空洞へ向かう(約30分)
4. 空洞内の見学と説明(約1時間)
5. シャトルバスで公民館へ帰る
シャトルバススケジュール
事前に希望の便を選択して申込む必要があります。定員は50名です。
申し込み方法
見学会への参加はオンラインでの事前申し込みが必要です。応募者が多い場合には抽選となります。詳細な手続きは東京大学の宇宙線研究所のウェブサイトで確認できます。申し込み締切は2025年6月1日(日)となっており、喫緊の応募をおすすめします。
講演会の開催
見学会の前日、2025年6月28日(土)には、ハイパーカミオカンデに関する講演会も予定されています。
講演の詳細
- - 日時: 2025年6月28日(土) 18:00~19:30
- - 会場: 神岡町公民館
- - 講師: 田中 秀和(東京大学宇宙線研究所助教)
- - タイトル: 「ハイパーカミオカンデと大規模地下空洞掘削工事」
- - 参加費: 無料、申し込みは不要です。
指定の時間に直接来場してください。
この機会に、科学の最前線を体験し、その目で素粒子研究の未来を見守りましょう。詳細な情報や申し込みについては、各種連絡先やウェブサイトを参照してください。新たな発見の瞬間に、ぜひ立ち会いましょう!