Polimillの新たな試み:阪南市での生成AI実証実験
Polimill株式会社は、地方自治体向けの生成AIサービス「QommonsAI」を用いた実証実験を、今月1日から大阪府阪南市で開始しました。このプロジェクトは、阪南市が掲げる「行政DX推進」を支援することを目的としています。実験の内容は、主に政策立案における生成AIの活用と、職員の業務効率化に関するものです。
実証実験の概要
この実証実験は2024年11月1日から2025年3月31日までの期間で行われ、阪南市役所がその場所として選ばれています。実証実験では以下の2つの主要なテーマが設定されています。
1.
生成AIを活用した政策立案
GenerAIの活用により、政策のアイデア創出や政策案の検討、さらに関連資料の収集・分析などを行います。これにより政策立案の効率と質を向上させ、その社会的インパクトを評価します。
2.
職員の業務効率化
実験では、議事録の作成や文書の作成、情報収集、データ分析など、日常業務の多岐にわたる分野で生成AIを導入し、職員の業務効率を向上させることを目指しています。こちらも時間削減効果や業務効率化の成果を評価する予定です。
阪南市の「スマートシティ推進計画」
阪南市は「スマートシティ推進計画」において、行政DXを基盤とした市民サービスの向上や効率的な行政運営に取り組んでいます。今回の実証実験を通じて、市の行政運営がより一層深化すると期待されています。また、この試みは大阪スマートシティパートナーズフォーラムの補助金事業の一環として進められています。
他の連携機関との協力
この実証実験は、一橋大学ソーシャル・データサイエンス学部・研究科や、大阪大学キャリアセンターとの連携のもとで行われます。これにより、より学術的な視点を取り入れた解析や評価が期待され、効果的な実施が図られています。
Polimill株式会社について
Polimillは、行政サービス向けに特化した生成AI「QommonsAI」と「Surfvote」というSNSを運営するICTスタートアップ企業です。QommonsAIはすでに多くの省庁や地方自治体で利用されており、施策のアイデアを市民から収集するためのプラットフォームを提供しています。Surfvoteでは、多くの人々が地元の問題に対して意見を述べ、まちづくりに参加する機会を持つことが可能です。
このように、PolimillはAIとSNSを駆使して、デジタル社会におけるルール作りに参加する平等な場を提供しています。今回の阪南市での実証実験も、まちづくりや政策形成において市民の声を反映させる重要なステップとなるでしょう。今後の進捗に期待しましょう。