AIによる骨折判定
2025-02-05 11:53:19

AIによる大腿骨近位部骨折判定技術がORS2025で発表へ

フューチャーと北海道大学の共同研究



フューチャー株式会社(東京都品川区)は、国立大学法人北海道大学(北海道札幌市)との共同研究を基に、大腿骨近位部骨折の分類に使われるAI技術を開発しました。この研究は、米国整形外科基礎学会であるORS(Orthopaedic Research Society)の年次集会に採択されるという大きな成果をあげ、2025年2月にアリゾナ州フェニックスで行われるイベントで発表されることになりました。

大腿骨近位部骨折とは?



大腿骨近位部骨折は、高齢者が転倒することによって多く発生する骨折で、特に寝たきりの原因として社会的に重要です。日本全国で年間約17万件もの手術が行われており、さらに2030年には発生件数が約30万件に達する見込みです。このようなデータからも、早期診断と早期手術の必要性が高まっています。

課題解決に向けた挑戦



従来の診断方法では、救急搬送後に行われるX線やCT撮影による骨折の確定診断には時間がかかり、専門的な知識を持たない医師が担当するケースもあるため、迅速な判定が難しくなることもありました。これを解決するため、北海道大学整形外科の清水智弘講師を中心としたチームがフューチャーのコンサルタントと協力して、AIによる骨折線と骨折型の認識モデルの研究を行い、その結果、専門医と同等の診断精度を達成しました。これにより、診断時の見落としを減らし、迅速な手術を可能にする道を開くことが期待されています。

研究者のコメント



フューチャーのアーキテクトである車向前氏は、「この研究結果を発表する機会を得て光栄に思います。北海道大学の協力者には心から感謝しています」と述べています。また、Healthcare Innovation Groupの中村早枝香シニアコンサルタントは、「医療とテクノロジーの融合によって社会課題を解決する機会は大いにあります。この研究が早期診断と手術の実現に貢献することを願っています」と語りました。

未来に向けて



フューチャー株式会社は、テクノロジーを基盤に医療分野の革新を推進しており、医療現場の業務効率化やデジタル化を目指しています。今後もAIの成果を応用して、さらなる発展と課題解決を追求し続けることを約束します。今回のAI技術が臨床現場で広がり、より早く精確な診断が行われる未来を期待しましょう。


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