ボール盤安全装置
2020-12-10 13:11:25

ボール盤の安全性向上!新装置ラインナップの登場とその意義

ボール盤の安全性向上!新装置ラインナップの登場とその意義



近年、工作機械の使用に伴う事故が増加し、その安全性の確保が急務となっています。中でも、2017年に経済産業省が発表した直立ボール盤の事故に関する報告は、多くの関係者に衝撃を与えました。本記事では、ボール盤における安全対策の最新の動向と、新たに発表されたボール盤用安全装置ラインナップについて詳しく解説します。

ボール盤の安全規格の制定



2017年の事故を受けて、ボール盤の安全に関する国内標準化が進められました。2018年8月には、(一社)日本工作機械工業会によるボール盤安全規格部会が立ち上げられ、2020年5月25日にはついにJIS規格が制定されました。この規格は、ボール盤を使用する際のリスクを低減し、その安全性を確保するための重要な指針となっています。

JIS B 6034 規格の要点



新たに制定されたJIS B 6034規格には、切削による部品加工用に設計された手動ボール盤の危険源の除去やリスク低減のための要求事項が含まれています。特に、手動ボール盤の回転主軸や工具に起因する危険源への接近を防ぐための仕組みとして、固定式または調整式のガードが求められています。また、動力伝達部への接近にはインターロック付きの可動ガードが必要とされています。

新たな安全装置ラインナップ



この度、エンコースではこれらの規格に準じた新たなボール盤用安全装置を発表しました。これにより、より安全な作業環境を提供し、働く人々の安全確保に貢献していきます。具体的な装置について見ていきましょう。

即時停止機能付きボール盤



従来のボール盤では、スイッチをOFFにしても主軸の回転が続くことがあり、迅速な対応が求められる場面での危険が指摘されていました。しかし、即時停止が可能な新しいボール盤では、非常ボタンを押すことで、1秒以内に主軸の回転を停止させることができます。これにより、より迅速かつ安全に作業を行うことが可能になります。

主軸カバー



回転する主軸への接触や切粉の飛散によるケガを防ぐため、主軸カバーが新しく装備されています。このカバーは主軸のストロークに連動して上下動し、作業スペースを常に保護する構造です。

動力伝達部の安全オプション



さらに、動力伝達部にも安全措置が施されています。メカロック機能により、ベルトカバーが容易に開かないようになっており、またインターロック機能を搭載することで、ベルトカバーを開けた際には主軸が即時停止する仕組みが整えられています。この2つの機能により、安全に作業が行える環境が提供されています。

結論



ボール盤の安全装置の新ラインナップは、作業中の事故を未然に防ぐための重要な施策として位置づけられています。今後も企業やテクノロジーの進化とともに、さらなる安全対策が求められるでしょう。エンコースは今後とも、安全性の向上に努め、安心して作業できる環境を提供していく所存です。

会社情報

会社名
遠州工業株式会社
住所
静岡県浜松市南区新橋町397
電話番号
053-447-4111

関連リンク

サードペディア百科事典: 安全装置 JIS規格 ボール盤

Wiki3: 安全装置 JIS規格 ボール盤

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。