経済学会賞発表
2024-10-25 18:34:39

2024年度日本経済学会賞の受賞者が決定!女性研究者奨励賞など

2024年度日本経済学会賞授与について



2024年度の日本経済学会賞が発表され、受賞者が決定しました。日本経済学会は、令和6年度に「女性研究者奨励賞(日本生命賞)」「石川賞」「中原賞」の受賞者を紹介し、2024年10月19、20日に福岡大学で開催された秋季大会で授賞式と受賞記念講演会を行いました。

女性研究者奨励賞(日本生命賞)


女性研究者奨励賞は、日本生命保険相互会社の寄付によって創設されたもので、優れた経済学研究を行う若手女性研究者に授与されます。今年の受賞者、森悠子教授(津田塾大学)は、特に労働経済学の実証研究において国際的にも高い評価を得ています。

森教授は2012年、一橋大学で博士号を取得し、開発経済学や政治経済学における研究を進めてきました。主にインドや日本における宗教、民族、性別、経済的な格差に関する問題に取り組むその姿勢は、貧困や不平等についての問題意識を根底に持ち、制度設計の必要性を追求するものです。

石川賞受賞者の発表


次に、石川賞を受賞したのは東京大学の重岡仁教授です。石川賞は、故石川経夫教授の功績を讃え、優れた経済学研究を行った50歳未満の研究者に贈られます。重岡教授は、医療経済学の分野で数多くの優れた実証研究を発表し、特に日本の医療制度の改善に寄与する研究が評価されました。

重岡教授は2012年にコロンビア大学で博士号を取得後、医療サービスの需要と供給に与える影響を追求した研究を行い、今後の制度設計にも重要な示唆を提供しています。また、医療経済学のみならず、行動経済学や高齢者雇用に関する研究にも取り組み、幅広い視点からの貢献が評価されています。

中原賞の受賞者


最後に、菅谷拓生教授(スタンフォード大学)が中原賞を受賞しました。この賞は、国際的に認知される業績を挙げた45歳未満の研究者に授与され、菅谷教授は理論経済学、特にゲーム理論の分野で多くの優れた研究を発表してきました。彼の研究は、協調行動や選挙政策の選択に関する理論を応用し、実データを用いた検証を行うことで、現実の社会課題への理解を深める効果をもたらしています。

まとめ


今回受賞した3名の研究者はいずれも、現代社会の経済問題に対し示唆に富む研究を行っています。日本経済学会賞は、経済学の発展を促進し、実践的な政策提案につながる重要な機会を提供します。これからの研究成果に期待が高まります。


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会社名
一般社団法人日本経済学会
住所
東京都千代田区飯田橋1-7-10山京ビル本館703
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