ロジスティードとゼネテックが推進する物流DXの新たな取り組み
株式会社ゼネテックは、総合物流企業であるロジスティードとの協業を通じて、デジタル変革(DX)を支える新たな物流ソリューションを提供開始しました。この取り組みは、ゼネテックが提供する3Dシミュレーションソフト「FlexSim」 encimaデジタル空間上での倉庫モデル構築を基盤にしています。
協業の背景と物流業界の課題
日本の物流業界は、2024年4月から施行される「働き方改革関連法」により、配送ニーズの逼迫とともに業務変革を迫られています。労働者の負担を軽減しつつ、デジタルツールを活用して迅速かつ柔軟な運営を行うことが求められています。具体的には、以下のような課題があります:
1.
労働負荷の抑制: ドライバーの荷待ち時間削減やトラックの積載率向上。
2.
デジタルツールの活用: タスクの配分を最適化し、需要とリソースの変動に迅速に対応。
3.
オペレーションの自動化: ロボットや自動倉庫を取り入れた効率的なオペレーションを構築。
政府もこの流れを受け、「物流DX」の推進を掲げていますが、現場での自動化が進まない理由は、導入する機器やその組み合わせが多岐にわたるため、従来の経験則や直感に頼った運用が難しいからです。
ゼネテックのソリューションの利点
今回の協業により、ゼネテックは「FlexSim」を使ったデジタル空間でのモデル構築から改善施策の立案までを手がけ、全体最適化を手軽に支援します。「FlexSim」を用いることで、倉庫のレイアウトや効率性をデジタル上でシミュレーションし、ボトルネックを可視化します。これにより、設備や人の動きを詳細に再現し、実施した改善施策の効果を測定できるのです。
ロジスティードは、要件定義からデジタル現状再現、改善施策の策定までを行うワンストップのコンサルティングサービスを提供し、最適な倉庫運営の設計を支援します。これにより、倉庫運営の強化や顧客満足度の向上へとつながると期待されています。
FlexSimの特色と活用法
FlexSimは、米国で開発された3Dシミュレーションソフトで、全世界で約60,000ライセンスが導入されています。その特徴は、以下の通り:
- - リアルな再現: 部分最適や全体最適の分析が可能。
- - 簡単な操作性: ドラッグ&ドロップで簡単にレイアウトが構築できる。
- - 視覚的なインターフェース: 結果が一目でわかる。
FlexSimは倉庫や工場のレイアウト設計、効率的な人員配置、設備投資、在庫最適化、CO2の排出量削減など多岐にわたって活用されています。これにより、労働環境の改善やコスト削減への貢献が期待されます。
最後に
ロジスティードのDXソリューション部門の櫻田氏は、ゼネテックの技術力とサポートの品質に深い信頼を寄せています。この協業により、高品質なサービスの提供や顧客満足度の向上が実現されると確信しています。また、両社は今後も物流倉庫のデジタルトランスフォーメーションを進め、さらなる価値を提供していく方針です。
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