国立科学博物館で「きのこ展」を開催
国立科学博物館筑波実験植物園では、毎年恒例の企画展「きのこ展」が2024年10月12日から10月20日まで開催される。今回のテーマは「きのこの正体、菌糸と胞子」。きのこに関する興味深い情報を掘り下げ、最新の研究成果と共に、私たちが普段あまり意識しないきのこの構造や生態に迫る内容となっている。
多様な展示内容
野生きのこ・栽培きのこの展示
提携する筑波大学の竹下准教授の協力のもと、筑波市を中心に収集された野生のきのこや、さまざまな形で栽培されているきのこをプロムナードに展示。昨年に引き続き、匂いを嗅いで楽しめる体験型コーナーも用意されている。ただし、今年は多目的温室が使用できないため、展示は屋外のテント内で行われる。
菌糸・胞子の姿を解説
研究展示館の1階では、きのこの「子実体」だけでなく、菌糸と胞子について詳しく説明される。ここで知ることができるのは、きのこがどのように生活しているのか、その日常の殆どを占める菌糸や胞子の姿である。この部分は、多くの人々が普段は目にしない、重要なキノコライフサイクルの部分である。
きのこアートの世界
研修展示館の2階も見逃せない。きのこをテーマにした木版画や水彩画など、多様なアート作品が展示されており、その魅力を存分に楽しむことができる。出展作家には武井桂子さんや中谷佳詩子さんなどが名を連ね、幻想的な作品が並ぶ。
画コンテスト作品の展示
3階では、きのこの画コンテスト「きのコン」の入賞作品のほか、地衣類リースの製作作品も展示されている。このコンテストは、応募者の「きのこ愛」を基準にしたものであり、応募者にとっても楽しいコミュニティの一環となっている。
様々なイベントも盛況
ビジターにさらなる楽しみを提供するため、クイズラリーやきのこ博士による観察ツアーなど、さまざまなイベントが計画されている。土日祝日の間は、植物園のきのこを観察しツアーを楽しむことができ、子供たちにもぴったりの体験が提供される。
YouTubeライブ配信
加えて、YouTubeでは特別な豆知識やクイズを通じて楽しめるライブ配信も行われる。その情報は、筑波実験植物園の公式YouTubeチャンネルで確認できるので、訪れられない方も楽しむことができる。
ワークショップも充実
企画展はただ見るだけでなく、参加型のワークショップも開催される。地衣類を使ったリース作りや、きのこをテーマにした版画作りなど、家族連れで楽しめる内容が揃っている。事前申込みが必要なものもあるため、興味のある方は公式サイトでの確認をお勧めする。
このように、国立科学博物館の「きのこ展」は、ただきのこについて学ぶだけではなく、アートや参加型のプログラムが充実した、魅力あふれるイベントになること間違いなし。ぜひ、家族や友人と一緒に訪れて、きのこの世界を満喫してみてはいかがだろうか?