株式会社タオが新たに導入したICT教材『天神X』
株式会社タオ(滋賀県草津市)が2025年11月28日に発表した新教材『天神X』が、12月23日から不登校児童の学習支援機能を強化します。この新しいICT教材には、従来の「天神(Windows版)」の運用実績を基にした『レポート機能』が追加され、特に不登校支援の現場での利用価値が期待されています。
不登校児童と「出席扱い」
毎年増加している不登校児童の数は、文部科学省の調査によると過去最多となっています。このような状況の中、フリースクールなどでの学習支援の重要性は高まりますが、その学習成果を学校に「出席扱い」として認めてもらうためには、客観的で分かりやすい学習記録が求められます。これが生徒や保護者、支援施設にとっての大きな負担になっています。
『天神X』が提供する2つの新機能
新たに実装された『レポート機能』は、2つの重要な価値を持っています。まず、生徒の月間学習時間やクリアした単元数などのデータを簡単に出力できる点です。これにより、学校との円滑な連携が可能になり、「出席扱い」の申請がサポートされます。
次に、この機能を通じて保護者とのコミュニケーションの質を向上させることができる点です。これまで口頭や手作業で行っていた学習状況の報告を、プロフェッショナルなレポートとして提示することが可能になります。子供の学習成果を具体的に共有することで、保護者の安心感と教育機関への信頼を高めることができ、学習状況を可視化することが可能となります。
今後の展開予定
今後は教科別や日次のレポート形式も追加される予定で、より多様なニーズに応える対応が期待されています。このようにして『天神X』は不登校児童の学習支援を強化し、教育現場の革新を目指しています。
『天神X』のシステム概要
- - 名称:天神X(テンジン・エックス)
- - 提供形態:クラウド型Webアプリケーション(PWA対応)
- - 対応環境:主要OS(Windows, macOS, ChromeOS, iPadOS, Android)、主要Webブラウザ(Chrome, Safari, Edge)
- - 対応学年:小学校・中学校全学年
- - 対応教科:国語、数学、理科、社会、英語、生活
- - 主な学習機能:教科書準拠の学習、個別最適化学習、アニメーションレクチャー、音声自動読み上げ
- - 主な管理機能:カリキュラム作成、成績管理、不登校支援
本教材に関する詳細は、
公式サイトを訪れることができます。株式会社タオは、教育の未来を見据えた新たな一歩を踏み出しています。