AI搭載為替リスク管理システム「トレーダム」、シリーズAで4.1億円調達!グローバル展開へ加速
東京都千代田区に本社を置くトレーダム株式会社は、シリーズAラウンドにおいて、4億1300万円の資金調達を実施したことを発表しました。
リード投資家はグローバルVCのHeadlineで、DBJキャピタルをはじめとする5社の銀行系VC、金融基幹システムを手掛ける日鉄ソリューションズ、前回ラウンドをリードしたW fundなど、合計8社が引受先となっています。
今回の調達資金は、法人向けAI為替リスク管理システム「トレーダム為替ソリューション」のエンタープライズプラン開発に充当されます。エンタープライズプランでは、グローバル外貨取引管理、ヘッジ取引管理、ワークフロー機能などが強化され、より高度な為替リスク管理を支援する体制が構築されます。
急成長を遂げる「トレーダム為替ソリューション」
「トレーダム為替ソリューション」は、為替リスクの可視化、AIトレンド予測に基づくリスクヘッジのガイダンス、ヘッジ効果の分析という3つの主要機能を備えています。サービス開始から15ヶ月で、契約済みARR(年間経常収益)は1億円を突破、30倍もの成長を遂げています。
既に60社以上の企業に導入されており、資生堂、ジャパネットたかた、MIXIといった大手企業から、中小企業まで幅広い顧客層に利用されています。製造業、小売業、食品業界、商社、海外クラウドサーバー利用企業など、多様な業界で活用されています。
投資家からのコメント
各投資家からは、トレーダムのソリューションと市場の成長性への期待、そしてトレーダムチームへの信頼が示されています。
Headline Asiaの田中章雄氏と西島伊佐武氏は、IVS2023 LAUNCHPAD KYOTOでの出会いからトレーダムへの投資を決定したと語っています。特に、当初SMB(中小企業)がメインターゲットと想定していたものが、資生堂やKADOKAWAといったエンタープライズ企業への導入が進んでいる点を高く評価しています。
DBJキャピタルの池上佳代氏は、世界の貿易規模拡大に伴う為替リスク管理の重要性と、トレーダムがその課題解決に貢献するポテンシャルを高く評価しています。
日鉄ソリューションズの前原卓己氏は、トレーダムのソリューションと自社のITソリューションとのシナジー効果に期待し、投資を決定しました。
W fundの服部将大氏は、前回ラウンドに続き追加投資を実施。為替リスクヘッジというニッチな市場への着目と、顧客企業からの高い評価、そして成長ポテンシャルの高さを評価しています。
ごうぎんキャピタルの井田修一氏は、AI予測を活用したトレーダムの革新的なアプローチと、山陰合同銀行グループのネットワークを活用した事業拡大への期待を示しています。
三菱UFJキャピタルの野田剛氏は、自身の経験に基づき、トレーダムが幅広い企業の経営安定化に貢献すると確信し、投資を決定しました。
SMBCベンチャーキャピタルの渡辺雄太氏は、為替ヘッジ業務におけるAI活用による効率化の可能性に着目し、トレーダムのサービスと成長性に期待を寄せています。
京都キャピタルパートナーズの河野慎吾氏は、トレーダムの高度なサービスと優秀な経営陣に魅力を感じ、投資を決めたと述べています。
トレーダム共同代表からのコメント
トレーダム共同代表の浦島伸一郎氏と阪根信一氏は、投資家からの支援への感謝と今後の展望を語っています。浦島氏は、エンタープライズプランの開発加速と、基幹システムとの連携による業務効率化を強調。阪根氏は、各投資家との連携による更なる技術向上、組織強化、顧客基盤拡大への意欲を示しました。
まとめ
トレーダムは、今回の資金調達を機に、AIを活用した為替リスク管理システムの更なる発展とグローバル展開を加速させることが期待されます。多様な投資家からの強力な支援を受け、今後の成長に注目が集まります。