犬と猫のトイレトレーニングの違いと対策
ペットを飼っている方なら、トイレトレーニングがどれほど重要かご存じと思います。犬と猫、それぞれのトイレトレーニングの進め方には顕著な違いがあります。そこで今回は、ペット保険「PS保険」調べによる、犬と猫のトイレトレーニングに関する調査結果を基に、その実態や対象者の悩みを比べてみたいと思います。
調査概要
2025年3月19日から21日の3日間にわたり、全国の20歳から69歳までの犬や猫の飼い主1,884名を対象にインターネット調査を実施しました。中から317件の有効回答を得て、犬166名、猫156名の飼い主の意見を分析しました。
トイレトレーニングの開始時期
トイレトレーニング開始年齢について調査した結果、犬の場合は「生後3~6か月未満」が最も多く約31%を占め、続いて「生後3か月未満」が25%を記録しています。一方、猫ではこの割合が更に高く、生後3~6か月未満が約37%、生後3か月未満が26%となっています。このデータからも、猫の飼い主は犬に比べて早い段階でトイレトレーニングを始める傾向が見受けられます。
飼い主の悩み
トイレトレーニングに関する悩みとして、犬の飼い主は「トイレの位置からはみ出る」という問題に多く直面していることが浮かび上がりましたが、その割合は約39%に達します。また「決められた場所でトイレをしない」という意見も寄せられ、犬のトレーニングには悩みがつきものだと報告されています。
対照的に、猫の飼い主の47%は「特に悩みはない」と回答しており、猫はトイレを覚えるのが早いことが影響しています。ただし、それでも「決まった場所でトイレをしない」という悩みは23%見られており、全くの無問題とは言えないようです。
トイレトレーニングの成功率
調査ではトイレトレーニングの成功率にも注目しました。犬の飼い主の53%は自犬の成功率が80%以上であると回答した一方、50%の猫の飼い主が100%の成功率を達成していることに対し、犬はその数が低く、猫の方が高い成功率を示す結果となっています。これは、違った特性を持つ両者がどれほど容易にトイレを覚えるかを示す良い指標となるでしょう。
トイレトレーニングにかかる時間
犬の場合のトイレトレーニングが長くかかる傾向には気をつける必要があります。「1~3か月」と「3~6か月未満」が共に29%を記録し、1か月未満という短期間で済む飼い主は16%に留まりました。これに対し、猫は55%が1か月未満で完了しており、トレーニングのスピードでも猫の優位性が見て取れます。
効果的な方法
トイレトレーニングにおける効果的な支援方法については、犬の飼い主の中で「成功したらほめる」ことが37%で最多でした。この点から、犬はほめることでモチベーションが上がることがわかります。猫においては、トイレを清潔に保つことが約17%とトップであり、猫の持つ性質を考慮したアプローチが効果的という結果です。
ここまでの調査結果から、犬と猫のトイレトレーニングには性質と悩みの大きな違いがあることが明らかになりました。愛犬・愛猫の特性を尊重した効率的なトレーニング方法を見つけることで、もっと円滑な日常生活が実現できるでしょう。
おわりに
トイレトレーニングに加え、犬や猫の健康面に不安を抱えた時には、ペット専門の医師に相談することが重要です。ペットメディカルサポートの提供する「PS保険」では、24時間365日無料で獣医師に相談できるサービスを利用可能です。愛するペットとの健やかな生活のために、ぜひこのサービスもチェックしておいてください。