中高生のためのHPV予防プロジェクトが始動!
子宮頸がんは、毎年10,000人以上がかかり、3,000人近い方々がこの病気によって命を落としています。子宮頸がんの主な原因はヒトパピローマウイルス(HPV)感染ですが、HPVワクチンを接種することでこの感染症を予防することが可能です。しかし、日本ではワクチン接種後に体調不良の事例が報告され、接種率が低迷しています。しかし近年の研究により、HPVワクチンと体調不良との間に明確な因果関係はないことが判明しており、ワクチンの安全性は十分に確認されています。
そのため、一般社団法人HPVについての情報を広く発信する会やNPO法人「VPDを知って、子どもを守ろうの会」は、2021年6月より「中高生のためのHPVプロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトは、中高生、保護者、教職員に向けてHPVワクチンの重要性を広めることを目的としています。
プロジェクトの概要
このプロジェクトでは、全国の約10,300校の中学校や約5,400校の高校、さらに調剤薬局やドラッグストアを対象に啓発資材を提供します。具体的には、A3版の啓発ポスターや、学生向けの分かりやすい資料が含まれています。特に生徒さん向けの材料は、がんとHPVに関する知識を親しみやすくまとめており、イラストも取り入れています。これにより、医学的な専門用語がわからなくても理解できる構成になっています。
また、なぞときゲーム『怪盗モリワールと秘密のワクチン』を通じて、楽しくHPV感染症や予防接種について学ぶことも促されています。このゲームはLINEアプリを使用し、参加者が家で楽しく問題を解決する形式を取っています。
目的と期待
2020年10月に厚生労働省がHPV感染症に関連する定期接種の有効性と安全性の情報を自治体に周知するよう依頼したことにより、HPVワクチンの接種率は徐々に回復の兆しを見せています。しかし、依然として保護者の中にはHPVワクチンが定期接種であることを知らない人が多くいます。そのため、このプロジェクトでは学校や保護者への情報提供が特に重要視されています。
世界保健機関(WHO)は、子宮頸がん撲滅に向けた行動を呼びかけており、これを受けて日本でも同じ目標を掲げています。HPVワクチンの接種を推進していくことで、子宮頸がんによる悲劇を未然に防ぐことが期待されます。
お問い合わせ
プロジェクトに関する詳細や取材については、下記の連絡先を利用して問い合わせてください。
- - 【プロジェクト名】中高生のためのHPVプロジェクト
- - 【ホームページ】KNOW★VPD!
- - 【お申し込み・お問い合わせ】NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会
事務局:
[email protected]
TEL/FAX: 03-3545-6533
私たちの子どもたちの未来を守るために、ぜひこのプロジェクトに参加してください。