2025年に本格始動する『LIP3』の全貌
日本の労働市場は、近年特に深刻な労働力不足の状況に直面しています。この問題に対処する新たな取り組みとして、TRIPORT株式会社が監修する『LIP3(Link International Peace)』が2025年8月より本格的に始動します。
背景:日本の労働市場に迫る危機
内閣府の報告によれば、2024年の日本の出生数は過去最低の68万人に達し、65歳以上の高齢者が全体の31.6%を占めるとされています。これにより、2035年までに日本全体で日々384万人の労働力が不足する予測が立てられています。さらに、若手社員の約半数が3年以内に転職を経験する現状は、企業にとって深刻な経営課題となっています。このような背景を受けて、『LIP3』は海外人材の紹介と定着を支援することを主な目的としています。
『LIP3』の特徴とサービス内容
九州・沖縄を中心に事業を展開するリゾーツ琉球株式会社がリーダーシップをとり、『LIP3』は言語や文化の壁を乗り越えるため、東南アジアなどの語学学校と提携しています。これにより、多様な海外人材の安定的な紹介を実現します。
また、『LIP3』はワンストップ型の人材支援サービスを提供し、外国人労働者のビザ申請手続きから、入国後の定着支援までトータルでサポートします。具体적으로は、日本での労働マナーやサービス品質を向上させるためのトレーニングを実施し、来日前からの日本語学習も保証します。
高い定着率を誇る海外人材
厚生労働省のデータによると、日本人の大学卒者の離職率は約34.9%であるのに対し、海外からの特定技能人材の自己都合による離職率は約16.1%に過ぎません。この数値は、海外人材が日本の企業において高い定着率を示していることを物語っています。『LIP3』では、そうした優秀な海外人材と企業とのマッチングを実現し、長期的な経営課題の解決に貢献します。
TRIPORTの代表、岡本の役割
TRIPORTの岡本代表は、厚生労働省の「多様な働き方」検討会の委員を務める他、人的資本経営や働き方改革に積極的に関与してきました。岡本は、自らの経験を通じて「多様な人材が活躍できる環境作り」の重要性を強調し、労働力不足が課題の今、多様な人材活用の必要性を説いています。「LIP3」の理念に共感し、プロジェクトに参加することで、実践的な解決策を提案しています。
今後の展望と社会への貢献
TRIPORTは、国内外の企業と連携しながら、海外人材の雇用を拡大していく方針です。この『LIP3』プロジェクトを通じて、企業の生産性向上や人材の多様性を促進し、持続可能な企業成長を支援していきます。また、育児や介護と両立して働く人々、副業を希望する人材など、多様な働き方を支える環境作りを目指しています。
これからもTRIPORTは、労働市場における課題解決に貢献し続け、企業と人材の相互成長を図るための新たなソリューションを提供していく予定です。