障がい者支援とeスポーツが結ぶ新たな未来
2025年7月24日、北海道札幌市に拠点を置くSDエンターテイメント株式会社が運営する就労継続支援B型事業所「リバイブ」にて、全国事業所対抗の「Apex Legends」大会が開催されました。このイベントは、障がいを持つ方々が持ち味を活かし、社会参加の一環として新しい挑戦を体験する場となりました。
大会の概要と参加者の意気込み
大会には、札幌市を含む全国10の事業所から約60名の利用者が参加し、チーム編成(三人一組)でバトルロイヤル形式とチームデスマッチのトーナメントが行われました。イベントは公式のTwitchチャンネルでライブ配信され、元eスポーツ選手の実況が大会を盛り上げたほか、特別ゲストとして元プロゲーマーが登場し、利用者たちの更なる興奮を呼び起こしました。会場には、利用者が創作したAI生成のイラストや応援イラストも展示され、プロジェクターを使った観戦も行われました。
利用者の活躍と就労支援の重要性
この大会では、eスポーツコースの利用者だけでなく、イラスト制作や配信運営など、多種多様な役割を持つ利用者が参加しました。各自の得意分野を活かし、協働することで、社会参加や就労につながる貴重な経験を積む機会が提供されたのです。このような活動を通じ、参加者は自己実現の喜びを感じ、より広い社会とのつながりを築くきっかけとなりました。
今後の展望:元プロゲーマーによる指導
さらに、2025年8月からはApex Legendsの元プロゲーマーがリバイブのスタッフとして加入する予定です。これにより、利用者は直接指導を受けたり、イベント運営をサポートされたりする機会が増え、eスポーツ支援がより専門的かつ魅力的なものになることが期待されています。リバイブは、「就労支援×eスポーツ」という新しい形を通じて、利用者が持つ可能性を引き出し、社会との接点を広げる架け橋となることを目指しています。
リバイブとは?
「リバイブ」は、障がいのある方が自分のペースで働きながら社会参加や就労に必要な力を身につけることを目的とした就労継続支援B型事業所です。札幌市内に新札幌・宮の沢の2拠点があり、今後は441事業所に展開していく計画です。既存の軽作業や創作活動に加え、近年はeスポーツやデザイン制作、動画編集、AI活用など、多様なプログラムを提供し、利用者一人ひとりの「得意」や「好き」を活かした働き方をサポートしています。今後も就労継続支援B型事業所として利用者にとって魅力的な環境を作り続けます。
まとめ:リバイブの未来
リバイブの取り組みは、障がい者の社会参加を促進する新たなモデルケースとなることでしょう。今後もeスポーツを通じて多くの利用者が自信を持てるような環境を提供し、何より「幸せなくらし」の実現に向けて、行動を続ける位置づけとして地域社会に貢献していく所存です。