熊本と台湾新竹県が織り成す未来への対話フォーラム
2025年7月7日、熊本城ホールにて「日台フォーラム」が開催される。このフォーラムは、台湾新竹県政府とJTB熊本支店の共催により実現し、「半導体産業の集積による地域発展効果とその対応」をテーマに、行政・教育・産業の連携や地域発展について深く掘り下げる。
このイベントでは、台湾新竹県から新竹サイエンスパークの運営に関与する幹部や教育局のトップ、さらには民間企業の代表者が来熊する予定だ。来場者は、台湾の地域発展における成功事例や、半導体産業と教育・行政の統一的な連携、人材育成に関する知見を得ることができる。特に、熊本県が推進する「くまもとサイエンスパーク構想」にとって、このフォーラムは台湾の先進事例を学ぶ貴重な機会となる。
フォーラムの開催概要
- - 日時: 2025年7月7日(月) 9:30〜13:45(受付開始 9:00)
- - 場所: 熊本城ホール 会議室A4
- - 主催: 新竹県政府、JTB熊本支店
- - プロデュース: 株式会社JKL331
- - 定員: 100名(参加無料、通訳付き)
- - 交流会: 12:35〜13:00(軽食提供、通訳サポートあり)
このフォーラムでは、熊本の地域戦略を策定するための重要な意見交換が行われ、実務者同士の相互交流を通じて新たなアイデアの発掘が期待されている。
国際交流マッチの実施
また、フォーラム前日には、J2リーグの「ロアッソ熊本」がホームゲームを開催し、台湾の少年サッカーチーム「新竹栄耀 HSINCHU Glory」と熊本の子どもたちによる国際交流マッチを予定している。この試合は新竹県が冠スポンサーとなるもので、海外自治体によるスポンサーシップはロアッソ熊本にとって初めての試みである。
このようにスポーツを通じた交流活動も本フォーラムの重要な柱の一つであり、次世代の国際理解を深める場として期待されている。子どもたちがサッカーを通じて交流し、親友を作ることで、長期的な日台の友好関係が築かれることを目指している。
JKL331の取り組み
株式会社JKL331は、文化・教育・産業など複数の分野において「文化翻訳」というアプローチを用い、日台の交流を多角的に支援している。2024年度には南阿蘇での台湾向け体験プログラムの実施を予定しており、2025年度にはさらに八代や人吉球磨地域にまで活動を広げる計画だ。
観光を起点にした地域交流モデルを構築し、教育・産業との連携を強化することで、熊本の地域発展に寄与することを目指している。
このように日台間の交流を深化させる本フォーラムとそれに伴うイベントを通じて、熊本県が新たな成長戦略を描き出すことができることを期待している。