沖縄の「星のや沖縄」は、2025年3月1日から春の特別メニュー『琉球ガストロノミア~Bellezza~』を提供開始します。このメニューは、沖縄特有の食材をふんだんに使い、ビタミン豊富な野菜や貝、海藻などの海の幸をテーマに作られています。料理を通じて美を提供し、心と体に良い影響を与えることを目指しています。
メニューの名称である『Bellezza』は、イタリア語で『美』を意味し、琉球王朝時代の医食同源の理念に着想を得て名づけられたものです。ここでは、沖縄独特の風土と食文化を活かしながら、身体に必要な栄養素を取り入れ、健やかな美を引き出すことに重きを置いています。
さらに、本草の教えを独自の視点で再解釈した『琉球ガストロノミア』は、沖縄唯一の本草書である『御膳本草』に基づいています。この教えは『バランスの取れた食事が薬になる』というもので、現在でも沖縄に深く根付いています。『Bellezza』のメニューは、沖縄の食材をイタリア料理の技法で調理し、クスイムン(医食同源)を意識させるようなプロローグから始まります。
春メニューの一例
1.
前菜:アーサと海ブドウ、クルマエビの冷前菜
エビのスープをジュレに仕立て、車海老とアーサ(アオサ)をブッラータチーズに合わせた一品。最後に海ぶどうをトッピングし、沖縄の海からの恩恵を楽しめます。
2.
パスタ:サザエのリングイネ
肉厚で甘みのあるサザエを使用したジェノヴェーゼ。サザエの肝をかけて仕上げ、磯の味わいを堪能できます。
3.
メインディッシュ:牛肉とシャコ貝、アーサのパン粉焼き
アーサをまとった牛フィレ肉をじっくり焼き上げ、久米島味噌を使ったソースで仕上げます。甘みあるシャコ貝と牛肉が見事に一体となる逸品です。
その他の情報
「琉球ガストロノミア~Bellezza~」は、2025年3月から6月までの期間限定で、料金は一人あたり24,200円(税込・サービス料含む)です。事前の予約が必要で、宿泊者が対象となります。提供される料理は、仕入れ状況により変更される可能性があります。
総料理長の紹介
星のや沖縄の総料理長、政井茂(まさいしげる)は、素材の可能性を最大限に引き出すテクニックを駆使し、沖縄特有の食文化にも精通しています。料理を引き立たせる器にもこだわり、地元の伝統工芸品を活用しています。
ダイニング内装は、5mの高い天井が開放感を生み出し、海と砂浜を意識したデザインです。食事をゆっくり楽しむための心地よい空間が広がっています。
今春、沖縄の美を堪能しに、星のや沖縄を訪れてみてはいかがでしょうか。心身ともに癒され、特別な体験を味わえることでしょう。