ホーチキが手掛ける「HCKaaS」とは
ホーチキ株式会社は、2025年4月に新しい防災クラウドサービス「HOCHIKI as a Service(HCKaaS)」を開始することを発表しました。このサービスは、火災発生時に速やかにSMSやEメールを通じて通知し、迅速な避難誘導を実現することを目的としています。
HCKaaSの特長
1. 瞬時の情報共有
HCKaaSは、火災受信機が集約した情報をクラウド上で共有し、必要なときにすぐに連絡を取ることができます。この仕組みは、さまざまな災害情報提供APIを使って、他のシステムと簡単に連携できるようになっています。
2. デジタルトランスフォーメーション
近年、建築業界ではデジタルトランスフォーメーション(DX)が進行中であり、HCKaaSはその流れを反映したサービスといえます。従来の火災報知設備は閉じたネットワークであったため運用の効率が悪かったのですが、HCKaaSはクラウドを活用することでコストを抑えながらも機能的なサービスを提供します。
3. 幅広い対応機器
専用アプリを必要としないため、スマートフォンだけでなくガラケーを使っている人でも利用可能です。これにより、より多くの管理者が簡単にサービスを導入できるようになります。
4. 安全な避難誘導の実現
クラウド上の情報をもとに、デジタルサイネージや宿泊施設のVODシステムなどと連携し、火災に対する迅速かつ効果的な避難誘導を実現します。これにより、在館者全員が安全に避難できる体制を構築します。
さらなる連携や機能の拡充
ホーチキは、将来的に防犯カメラや各種センサーとの連携も計画しています。これにより、火災の早期発見と情報の迅速な伝達を通じ、火災による被害者ゼロを目指す取り組みを強化します。
料金プラン
HCKaaSの料金体系は非常に明確です。
- - 初期費用: 無料(但し、当社の総合操作盤を導入している場合)
- - 月額費用: 一律2万円(標準機能:SMS通知、Eメール通知、管理画面が対象)
- - 連携オプション機能については別途費用が発生します。
まとめ
ホーチキの新しい防災クラウドサービス「HCKaaS」は、火災情報の迅速な発信と的確な避難誘導を実現するだけでなく、異なるシステムとの連携を容易にし、建築業界におけるデジタル化の進展にも寄与するものです。多くの人々の安全を守るために、この新しい取り組みがどのように機能するかを見守りたいものです。
詳しい情報は、
HCKaaSのウェブサイトをご覧ください。