新都ホールディングス、Supermicro Innovate! APAC 2025に参加
2025年5月19日、東京に本社を置く新都ホールディングス株式会社は、Supermicro社からの招待を受け、台北にある文華東方ホテルで行われた国際カンファレンス「Supermicro Innovate! APAC 2025」に参加しました。今回のイベントでは、アメリカやフランスを含む多くの海外AI関連企業が集まり、わが社に関連する企業であるNVIDIAやSupermicro、Hashcatなども参加しました。
新都の代表取締役である鄧明輝氏は、今回のカンファレンスに出席することで、最新の技術トレンドを把握し、関係者との意見交換を行うことを目的としました。イベントでは、業界の注目を集める発表が続きました。特に、Supermicro社から発表された新世代の液冷技術「DLC-2」と、モジュール型データセンターソリューション「DCBBS」が関心を集めました。
魅力的な新技術の発表
DLC-2は、従来の液冷技術と比較すると約40%の省エネルギーと節水効果を実現しており、熱回収率は最大で98%、騒音は50db以下に抑えられるなど、高いエネルギー効率と静音性を誇る技術として紹介されました。この新技術は、AIや計算負荷の高いアプリケーションにとって、大変重要な要素であり、業界のニーズに応えるものです。
一方で、モジュール型データセンター構築ソリューション「DCBBS」は、サーバーやラック、液冷装置、電源、ネットワークなどを一体化した形で提供されます。このシステムは設計から導入までの期間を大幅に短縮でき、最大2048基のGPUを搭載することも可能です。これは特にAIや高性能計算用途において、省エネかつ迅速に導入できるパッケージスタイルのソリューションとして需要が高まっています。
NVIDIA CEOからのメッセージ
イベントにはNVIDIAのCEO、黄仁勲氏も登壇しました。彼はAI技術が「生成」から「推論」へと進化している今、液冷技術の必要性がますます高まっていることを強調しました。彼の講演では、業界が求める高密度な計算力の確保には、最新の液冷技術が不可欠であることが改めて認識された場となりました。
今後の展望
新都ホールディングスは、今回の参加を通じて得られた情報や人脈を活かし、「新都AIパーク」のインフラ設計における電力や冷却、ネットワークの見直しを進めるとともに、国内外の関係企業との協力体制を強化する方向性を持っています。このような取り組みにより、さらなる技術革新とビジネスチャンスの拡大が期待されます。今後の展開に注目が集まる中、新都はより持続可能で効率的な技術の実現に向けた挑戦を続けます。