150周年を迎える清泉川、AIを駆使した新しい日本酒体験へ
山形県にある「清泉川」は、創業150周年を迎える老舗の酒蔵です。このたび、同酒蔵の日本酒が、ソムリエAI「KAORIUM for Sake & Wine」に正式に登録され、最新の技術を取り入れた新たな日本酒選びの体験が実現しました。
ソムリエAI「KAORIUM」の魅力
ソムリエAI「KAORIUM for Sake & Wine」は、単なるアルコールの推薦を超え、飲む人の趣向や気分に合ったお酒を提案する革新的なシステムです。このAIは、日本酒やワインの味わいや香りを言葉で視覚化し、自分にぴったりの一杯を見つける手助けをします。特に、既存の製品の説明が難しい日本酒の風味を、誰にでも理解しやすい表現で伝えることができる点が、ユーザーから評価を受けています。
消費者は、「解放されたい」「ワクワクしたい」といった自分の感情に応じたおすすめを受け取ることができ、AIはその人の好みを解析して適した飲み物を提案します。このシステムにより、販売店や飲食店でも新しいスタイルの接客が可能になり、試飲をすることなく酒の選択肢を広げることができます。
オードヴィ庄内の取り組み
山形県酒田市にある清泉川を製造するオードヴィ庄内は、地元の米と水を使用した酒造りを行っています。企業の代表取締役である佐藤晴之氏は、ソムリエAIへの登録理由として「自社の日本酒をどのように広めていくか迷っていたところ、KAORIUMに出会った」と語ります。
佐藤氏は、店頭で接客する際、以前はお客様から「どの日本酒が自分に合いますか?」という質問を多く受けていたと振り返ります。KAORIUMの導入以降は、QRコードなどの手段を用いることなく、味のイメージを簡単に伝えることが可能になりました。これにより、年齢や国籍にかかわらず、各顧客に対してピッタリの日本酒を提案できるようになったと自信を持っています。
清泉川について
清泉川は、日本酒業界での評価が高く、その洗練された味わいは多くのファンに支持されています。お酒造りのテーマは「究極の食中酒を作る」であり、地元の自然の恵みを最大限に生かした醸造が行われています。また、KAORIUMに登録されることで、これまで以上に多くのユーザーにその魅力を知ってもらえる機会が増えています。
SDAについて
「KAORIUM」はSCENTMATIC株式会社の登録商標であり、同社は2019年に設立されました。香りと言葉を組み合わせることで、人々の感性を進化させる取り組みを行っています。特に、嗅覚のデジタライゼーションに注力し、様々な業界に革新をもたらしています。代表取締役の栗栖俊治氏は、香りの共創を通じて、多様な体験価値を提供する未来を目指しています。
より多くの日本酒愛好者が、「清泉川」とAIを通じて新たな飲み方を楽しむことができるでしょう。