生と死の未来を考える
2014-12-18 08:57:55
イケメン納棺士と未来研究者が語る、生と死、そして社会貢献
イケメン納棺士と未来研究者が語る、生と死、そして社会貢献
2014年12月21日、六本木ヒルズで開催されたHuman Welfare Conference Japan スピンオフセミナー。このセミナーで、株式会社おくりびとアカデミー代表取締役の木村光希氏と、野村総合研究所2030年研究室室長の齋藤義明氏が、「生と死」をテーマに熱く語り合った。
木村氏は、映画『おくりびと』で有名な納棺師木村眞二氏を父に持ち、幼少期から納棺の仕事に携わってきた。現在は、日本式の納棺技術をアジア全域に広める活動に力を入れている。セミナーでは、中国での活動経験や、日本の納棺技術の現状と課題、そして未来への展望について語った。中国四川省重慶市での学生指導を通して、日本式の納棺儀が現地で脈々と受け継がれていること、その一方で国内における技術や作法のレベル差を問題視していることなどを、自身の経験に基づき詳細に説明した。その活動の原動力となっているのは、誰もが安心して任せられる納棺士の育成と、技術に対する審査基準の確立への強い思いだという。
一方、齋藤氏は、野村総合研究所において長期ビジョンやイノベーション、人材開発などを専門とする戦略コンサルタントとして活躍している。セミナーでは、人口減少や高齢化が加速する未来社会において、どのように「生」と「死」に向き合っていくべきか、社会システムや経済への影響、そして社会貢献のあり方などについて、独自の視点から考察した。
二人の対談は、単なる「生と死」の議論にとどまらず、社会貢献のあり方や、高齢化社会における課題解決へのヒントに富んだ内容となった。特に、木村氏の国際的な活動と、齋藤氏の未来社会への展望が交わる場面では、新たな社会ビジネスの可能性や、個人が社会に貢献できる多様な方法について活発な議論が交わされた。
セミナーに参加した聴講者からは、「生と死について改めて深く考える機会になった」「社会貢献への意識が高まった」「未来社会への不安だけでなく、希望も感じることができた」といった声が聞かれた。
このセミナーは、NPO法人Ubdobeと介護ラボしゅうが主催し、プラチナファクトリー株式会社が企画・制作を担当した。会場となったのは、グリー株式会社のセミナールーム「Golden Gate」で、定員100名に対し多くの参加者が集まった。参加費は3,000円(学生割引:2,000円)で、予約はメールにて受け付けていた。
セミナー概要
開催日時: 2014年12月21日(日)14:00〜17:30
会場: グリー株式会社 セミナールーム「Golden Gate」(東京都港区六本木)
ゲスト: 木村光希氏(株式会社おくりびとアカデミー 代表取締役)、齋藤義明氏(野村総合研究所 2030年研究室 室長)
コーディネーター: 渡部賢氏(プラチナファクトリー株式会社 部長)
MC: 中浜崇之氏(介護ラボしゅう代表)、岡勇樹氏(NPO法人Ubdobe代表理事)
テーマ: 「日本式納棺技術をアジア全域に広める理由」
木村光希氏について
木村氏は、幼少期から納棺師の仕事に憧れを持ち、大学卒業後、北海道で納棺士としてキャリアをスタート。その後、アジア諸国での活動を通して、日本の納棺技術の国際的な普及と、国内における技術向上に貢献している。
齋藤義明氏について
齋藤氏は、野村総合研究所で長年、戦略コンサルタントとして活躍。未来社会の予測や、企業の長期ビジョン策定、イノベーション創出などに携わっている。
今回のセミナーは、異分野の専門家による刺激的な議論を通して、参加者にとって大きな学びと気づきを与えた、記憶に残るイベントとなったと言えるだろう。
会社情報
- 会社名
-
NPO法人Ubdobe
- 住所
- 東京都世田谷区三軒茶屋1-36-6三茶林ビル203
- 電話番号
-
03-6805-2880