認知科学とコミュニケーション
2025-02-14 17:26:17

認知科学が解き明かすコミュニケーションの秘密を新刊が大賞受賞

近年、コミュニケーションの問題は多くの分野で取り上げられるテーマとなっています。その中で、 今井むつみ 教授の著書 『何回説明しても伝わらないはなぜ起こるのか?』 が注目を浴びています。この作品は、2025年に開催された ITエンジニア本大賞 のビジネス書部門で大賞を獲得しました。この本は、認知科学の視点を通じて、日常的に発生するコミュニケーションの誤解や齟齬の根源を解明し、具体的な解決策を提供することを目的としています。

コミュニケーションの誤解



本書では、コミュニケーションにおける理解のギャップがなぜ生じるのかが詳しく掘り下げられています。特にビジネスシーンや教育環境など、さまざまな場面において発生する難しさを、認知科学の観点から論じているのが特徴です。読者は、コミュニケーションの本質やその記述方法を見直すきっかけを得られるでしょう。

著者自身、慶應義塾大学の教授として多くの研究に従事しており、認知科学の権威として知られています。彼女のこれまでの業績の中には、他にも 共著『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』 (中公新書) があります。これは、2024年の新書大賞でも受賞するなど、その分野での実績も豊富です。

ITエンジニア本大賞についての背景



ITエンジニア本大賞は、IT業界に特化した書籍の中から、エンジニアたちが本当に読みたいと思うビジネス書や技術書を選出する表彰企画です。編集者やライター、書籍の専門家たちが選考に関わり、目利きが評価する場となっています。今年度で12回目を迎えた大賞では、Web投票による一次選考を経て上位6作品が選ばれ、最終的には Developers Summit 2025 でプレゼンテーションバトルが行われます。参加者による会場投票によって、受賞作品が決まります。

発行部数と読者の反響



本書は、すでに累計発行部数が14万部を超え、多くの読者の支持を集めています。シンプルでありながら深い洞察を提供する内容が、多様な家庭や職場、さらには教育現場への有効性を証明しています。また、著者の独自の視点や事例が、しばしば読者に新たな気づきをもたらします。

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さらに、日経BPのウェブサイトでは著者に関するインタビューや本書の詳細な解説記事も公開されています。 今井むつみ認知科学の世界 や、 ベストセラー『何回説明しても伝わらない』理解を深める記事まとめ など、深く探求したい方にとっては格好の資源となるでしょう。

最後に



現代社会において、コミュニケーションはますます重要なテーマです。今井教授の著書が是非とも多くの方の手に届くことを願っています。これにより、より良い対話が実現し、様々な場での理解が深まることを期待したいところです。


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