視覚障害者支援の新展開
2025-12-19 13:51:20

視覚障害者支援の新たな一歩!屋内ナビゲーションサービスを導入

株式会社Ashiraseが東京都庁に『IndoorFlow』を導入



株式会社Ashiraseは、東京都の「King Salmon Project」に採択され、東京都庁内で視覚障害者向けの屋内ナビゲーションアプリ『IndoorFlow』の導入実証を発表しました。このサービスは、屋内空間における新たな移動支援手段として、多くの人々に快適な移動を提供することを目指しています。

屋内移動の課題


東京都庁のような広大な公共施設では、初めて訪れる方や視覚障害のある方にとって、目的地への移動が難しい場合が多いです。フロアの構成や動線が複雑で、特に日常的に利用するトイレや窓口へのアクセスが困難であるという課題があります。また、従来の屋内ナビゲーションシステムは、ビーコンなどの専用機器の設置が必要で、導入にはコストがかかるという問題もありました。

IndoorFlowの特長


Ashiraseの新サービス、屋内ナビゲーションアプリ『IndoorFlow』は、以下の特長を持っています。

1. ビーコンや工事が不要: 本システムは、スマートフォンに搭載されたVPS(Visual Positioning System)技術を用いて、位置を特定します。これにより、従来のビーコン設置工事が不要となり、運用コストを削減しつつ迅速に導入できます。

2. 視覚障害者への特化: 視覚障害者向け歩行支援デバイスで培った知見を基に、高精度な位置推定が可能です。単なる地図表示ではなく、個々の特性に応じたナビゲーションを提供し、屋内のどこにでもスムーズな誘導を実現します。

3. インクルーシブな設計: 視覚障害者はもちろん、車椅子を使用する方やベビーカーの利用者、外国からの訪問者など、屋内移動に不安を感じるすべての人に配慮した設計がなされています。利用者の多様なニーズに応えることで、施設側の人手不足問題にも寄与します。

今後の展望


新サービスの実証は、東京都庁で行われ、視覚障害者を含む多くの来庁者が利用することでサービスの有用性が検証されます。得られたデータと成果をもとに、公共施設や駅、商業施設など、さらに多くの場所への展開を目指す予定です。

King Salmon Projectについて


「King Salmon Project」は、東京都が進めるスタートアップの成長支援と社会課題の解決を目的とした実証実験促進事業です。東京都がフィールドを提供することで、スタートアップの新しいサービスの普及を支援しています。

Ashiraseの使命


Ashiraseは「人の豊かさを“歩く”で創る」をミッションとし、視覚障害者のための歩行支援デバイス『あしらせ』を開発しました。その技術を活かし、屋内外の移動支援において革新を目指しています。


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会社情報

会社名
株式会社 Ashirase
住所
東京都千代田区内神田1丁目9−5SF内神田ビル6階
電話番号

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