エネルギー×サブカル
2017-06-09 13:30:02

エネルギー自由化1周年、サブカルとのコラボで新たなワクワク感を創出

エネルギー自由化から1年、その変化を振り返る



2017年5月に電力自由化から1年を迎え、国内の電気料金プランは多様化しています。現在、400社が小売電気事業者に登録し、119社が家庭向けに電力を供給しています。この背景には多様な選択肢の提供があり、電力会社を切り替える家庭も少しずつ増えてきました。切替申請件数は342万件に達していますが、全体の約5.4%に過ぎません。

ワークショップの開催



このような現状を踏まえ、ワークショップ「小売電気事業者のための料金プラン分析」が開催されました。第一部では、一般社団法人エネルギー情報センターの理事である江田健二氏が登壇し、電力自由化1年の総括を行いました。江田氏は、日本と海外の切り替え状況を比較し、切替率の低さについての見解を述べました。彼によると、実際の切替率はそれほど低くはなく、ユニークな料金プランや新しい電力事業の取り組みを紹介した後、「エネルギーにはワクワク感が不足している」と指摘しました。閉塞感を打破するためには、異業種と連携して「エネルギー×○○」という新しい試みを創出していく必要があると強調しました。

サブカルとのコラボがカギ?



続いて、グッドフェローズの経営企画室室長である大澤氏が、サブカルチャーとのコラボレーションの重要性を語りました。現在家庭向け料金プランの約9割は従量電灯型であり、夜間電力が割安になるプランは少ないと彼は説明しました。旧オール電化住宅向けプランの強制移行が2020年に迫る中、夜間割引プランが増えることを期待しています。

大澤氏はまた、単に電気代が安くなるだけでは人々の興味を引けないとし、アイドルや漫画、人気のウェブサービスとコラボレーションしてファンを惹きつけることが有効であると考察しました。このような発想がエネルギー業界に新たなイノベーションをもたらすのではないかと考えています。

『simcloud』の紹介



イベントでは、電気料金比較サイト「タイナビスイッチ」を運営するグッドフェローズの新しい分析ツール『simcloud(シムクラウド)』の紹介もありました。このクラウド型工具は、全国114社800レコードの料金プランを比較・分析することができる業界初の試みです。シミュレーション結果はCSVで出力でき、エクセルなどでの加工が容易で、最新の料金プラン情報も随時更新されます。

まとめ



電力自由化からの1年を振り返ると、多様な選択肢とともに新たな業界動向が見えます。しかし、それだけでは足りません。江田氏と大澤氏の意見が示すように、エネルギー業界におけるワクワク感を醸成するためには、サブカルチャーとの連携や異業種コラボが不可欠です。業界の未来が楽しみです。

会社情報

会社名
株式会社グッドフェローズ
住所
東京都品川区西五反田7-13-5DK五反田ビル8階
電話番号
03-6420-0515

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