井内水産の挑戦
2022-11-01 09:20:01

コロナ禍を乗り越え新たな挑戦する井内水産の鮮魚加工品

コロナ禍を乗り越え新たな挑戦する井内水産の鮮魚加工品



大阪市中央卸売市場内で高品質の鮮魚加工品を提供する仲卸、有限会社井内水産が新たな事業を開始した。代表の井内正幸氏が率いる井内水産は、業界の変化に柔軟に対応し、コロナ禍を逆転のチャンスに変えようとしている。

大阪本場の新たな一歩



井内水産は創業から25年を迎え、主に飲食店を顧客にする仲卸業者だ。大阪本場として知られるこの市場は、全国的にも有名で、豊洲市場に次ぐ取引規模を誇る。しかし、2020年の新型コロナウィルスの影響で、飲食業界は厳しい状況に直面。売上が前年同期より70%減少し、井内水産もその影響を受けていた。そんな中、井内水産は独自の鮮魚加工品の販売を始め、客層を拡大することにした。

加工品の強みと顧客へのメリット



井内水産の魅力は、取引の自由度と新鮮さにある。従来の卸売業では、一定のロットを満たさなければならないが、井内水産では1匹からの取引が可能だ。この柔軟性により、顧客に合わせた仕入れができ、無駄を減らすことができる。

さらに、井内水産では魚の出汁や串カツなど、様々な加工品を提供。これにより、顧客は手間を省きつつ料理の質を向上させることができる。市場内で鮮度が高い魚を加工するため、商品の味わいも抜群だ。

市場内加工のメリット



大阪本場の市場は、多くの魚が全国から集まるため、その鮮度を生かすには市場内での加工が最も効果的だ。井内水産は、新鮮な魚をその場で加工することで、味のクオリティを保ちながら多様な商品の提供を実現した。料理人などプロの方々からも信頼される鮮魚として、多くの支持を得ている。

食品加工場の拡張



井内水産は、食品加工の重要性を感じ、2022年に市場内に冷凍加工や常温のレトルト加工ができる食品加工場を整備した。これにより、新たな販売ルートの確保が可能になり、消費者のニーズに応えることができるようになった。また、直接顧客と接することで、反応を即座に把握し、改善点を即座に反映させることも可能になった。

公式通販の立ち上げ



井内水産は、2022年夏に公式通販「大阪本場WEB市場」をオープンし、鮮魚の通販にも力を入れている。自社の品質を消費者に伝えることで、大阪本場の魅力を広めている。この通販では、厳選された旬の魚や加工品をお任せで届けるサービスを提供しており、手頃な価格で楽しむことができる。特に今、3,980円で7,000円相当の商品が手に入るお得なプランも話題だ。

このように、大阪本場の井内水産は、コロナ禍の中で新しい挑戦をすることで、業界内外の支持を集めている。鮮魚の加工品は、単なる商品としてではなく、顧客にとっての食文化を豊かにするための重要な役割を果たす存在であり続けるだろう。私たちもぜひ、この挑戦を応援していきたい。

会社情報

会社名
大阪市水産物卸協同組合
住所
大阪府大阪市福島区野田1丁目1番86号
電話番号
06-6469-3900

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