『Dr. STONE』と国際科学オリンピックとのコラボレーション
日本科学オリンピック委員会(運営委員長:北原 和夫)は、株式会社集英社と協力し、人気漫画『Dr. STONE』との特別なコラボレーションを発表しました。このコラボレーションの一環として、国際科学オリンピックの特別パンフレットが制作され、2022年7月4日(月)に公式ホームページで公開される予定です。このパンフレットは、漫画『Dr. STONE』の最終巻の発売に合わせており、その内容は科学の未来を鼓舞するものとなっています。
国際科学オリンピックは、世界で科学に興味のある中高生が参加する国際的なコンペティションです。若者たちが未知の世界に挑戦する姿勢を支援することを目的としており、今回のパンフレットは、主人公の千空らのように科学への強い興味を持つ次世代の科学者を育成するために作られています。
パンフレットでは名だたる登場キャラクターからのメッセージや国際科学オリンピックの詳しい情報が掲載され、さらに日本科学オリンピック委員会が監修した過去の選考問題も紹介されています。これにより、参加者たちは『Dr. STONE』のエピソードと関連する科学のテーマに触れながら、学びを深めることができます。
ここで紹介される科目は、数学、化学、生物学、物理、情報、地学、地理の7つであり、それぞれの科目に根ざした選考問題が提示されています。例えば、数学では計算について、化学ではたたら製鉄、生物学ではお酒と発酵の仕組み、物理では国際宇宙ステーションの無重力状態、情報ではプログラミング、地学では鉱物、地理では天然資源と産業に関する問題が挙げられています。このような多岐にわたるテーマを通じて、科学の面白さや重要性を理解する手助けがなされているのです。
北原運営委員長は、「『Dr. STONE』が青少年に与える科学への関心は計り知れない」と語り、科学が世界の課題を解決する力を持っていることを強調しました。彼はまた、科学オリンピックが世界中の科学に情熱を持つ若者の交流の場となり、新たな科学の発展を生むことに期待を寄せています。
『Dr. STONE』は、もともと原作を稲垣理一郎、作画をBoichiが手がけた漫画であり、2017年3月から2022年3月まで「週刊少年ジャンプ」で連載されていました。全世界での累計発行部数は1400万部を超え、科学への興味を喚起する作品として多くのファンに支持されています。
日本科学オリンピック委員会は、教育機関や産業界、政府との連携によって、日本の科学技術人材の育成を目指しています。そのコンセプトは「チャレンジの先に、なりたい自分がいる」であり、科学に対する興味を育む一環として今回のコラボレーションも実現したのです。若者たちにとって、科学オリンピックは自らの能力を試す貴重な機会となることでしょう。
詳しい情報は、
国際科学オリンピックの公式サイトをご覧ください。