CraifがシリーズC資金調達を報告
尿がん検査「マイシグナル®」を手掛けるCraif株式会社が、シリーズCラウンドの1stクローズとして10億円の資金調達を実施しました。今回の資金調達にはプロサッカー選手の本田圭佑氏が率いるX&KSKがリード投資家として参加し、同ファンドにおける過去最大の出資額となります。この資金調達によって、Craifは今後の事業成長とグローバル展開に向けて大きな一歩を踏み出しました。
X&KSKの支援と評価
X&KSKは、日本発のデカコーン企業(評価額100億ドル≒1.5兆円)の創出を目指し、幅広い分野のスタートアップに投資を行うファンドです。Craifに対する出資は、同社の革新的な技術とその将来のグローバルな展開可能性が高く評価された結果です。今回の調達により、Craifの累計調達額は約62億円となり、さらなる成長への基盤が整いました。
調達資金の使途
調達した資金は、日本国内での事業拡大や米国での研究開発強化に充てられます。これによって、すい臓がんを中心とした難治性がんの早期発見技術をさらに進化させることが目指されています。また、Craifは採用活動にも力を入れ、投資家の本田氏を招待した特別な採用イベントも計画中です。2025年春を目処に行われるシリーズCの2ndクローズに向けての追加資金調達も予定されています。
Craifの革新技術と成長の軌跡
Craifは2018年に名古屋大学発のベンチャー企業として設立され、「人々が天寿を全うする社会の実現」を目指しています。尿中のマイクロRNAをAIで解析する技術を利用し、がんのリスクを超早期に発見するサービス「マイシグナル・スキャン」を展開しています。2022年のサービス開始以来、800以上の医療機関や400店舗以上のドラッグストアで提供されており、急速に成長しています。
現在、がん検査サービスは4種類にまで拡充され、様々ながんの早期発見や予防ニーズに対応しています。2024年4月には、すい臓がん診断に向けた医療機器プログラムの薬事承認取得を目指し、臨床試験も進行中です。
米国市場への展開とFDA承認
最新の計画では、米国市場への進出を目指し、FDA承認取得のための研究開発拠点を強化し、海外展開を加速していきます。また、追加資金調達を通じて、さらなる研究開発や臨床研究の強化を図る予定です。
採用活動の強化
Craifでは、事業成長に伴い、優秀な人材を広く求めています。特に超早期がん検査の研究開発や、上場を見据えたコーポレート体制の強化に向けて、多岐にわたるポジションでの採用を進めています。本田圭佑氏を招いた採用イベントも企画されており、参加者には今後のビジョンや人材像について貴重な話を聞ける機会が提供されます。
Craifの未来
Craif株式会社のCEO、小野瀬隆一氏は「がんという課題は全人類の共同の挑戦である」と述べ、日本発のデカコーン企業の創出を期待しています。今回の資金調達を活用して、魅力的な技術を基盤にした社会課題解決型のイノベーションモデルを深化させていく考えです。今後も日本から世界への価値提供を続け、医療と社会に根本的な変革をもたらす活動を推進していくことでしょう。
具体的な採用情報やイベント詳細は(
Craifのウェブサイト)をご覧ください。