日鉄興和不動産がアトランタでの物流施設開発へ参画
日本の不動産業界で注目を集めている日鉄興和不動産株式会社が、アメリカのテキサス州ダラスを拠点とする大手デベロッパーTrammell Crow Company社と、東京のシービーアールイー株式会社と共に、米国ジョージア州アトランタ・ビュフォードにおける物流施設開発事業に参画することを発表しました。このプロジェクトは、日鉄興和不動産にとって海外での第二弾となる物流施設開発と言えます。
規模と位置
新たに開発される物流施設は、合計面積が約233,500㎡(約70,600坪)で、延床面積は約63,800㎡(19,300坪)を予定しています。構造は鉄骨造の1階建てで、交通の便が非常に良い場所に位置するため、配送効率の高い設計がなされています。特に州間高速道路85号と985号に近接しているため、都市内での物資配送や国内の長距離輸送において需要が見込まれています。
アトランタの物流拠点としての魅力
アトランタは米国南東部の物流の中心地として知られ、人口は約600万人にも達します。世界的にみても旅客機の発着回数が最多であるハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港を擁しており、鉄道や道路など多様な交通インフラが整備され、市場規模は国内4位を誇っています。このため、企業の物流拠点としての魅力は非常に高まっています。
プロジェクトの目的
日鉄興和不動産は、国内でこれまでにLOGIFRONTブランドのもと、18件の物流施設を開発し、運営してきました。そして、2024年11月には海外で初めての物流施設開発に取り組むとともに、この新しいアトランタのプロジェクトは、国際的な市場でのさらなる成長を目指す一環と言えるでしょう。
2018年にはロジフロント事業を立ち上げ、不動産開発における新たなリーダーシップを担ってきた日鉄興和不動産。今後も国内外での積極的な進展が期待されています。
事業パートナーの紹介
Trammell Crow Companyは、1948年に設立され、これまでに約2,900棟の建物を手掛け、価値総額は750億ドルを超えるアメリカの著名なデベロッパーです。一方、シービーアールイー株式会社は、不動産サービスの世界的なリーダーであり、日本国内においても幅広いサービスを展開しています。
阪急阪神不動産と京阪神ビルディングといったパートナーもこの事業に参画しており、それぞれが持つ専門性や経験を活かして、プロジェクトの成功に寄与することが期待されています。
まとめ
日鉄興和不動産によるアトランタでの物流施設開発は、国際的な市場における日本企業のプレゼンスを高める重要な意味を持っています。今後の動きから目が離せません。