中古車業界のデジタル化を加速するIDOMの新たな挑戦
株式会社IDOMが、顧客接点のデジタル化を実現するためにSalesforceのCRMプラットフォームを導入した。この取り組みは、全国展開を行う中古車買取・販売の「ガリバー」において、顧客体験の向上と業務の効率化を目指している。
導入の背景と目的
IDOMは「あなたの人生を彩り続ける、『まちのクルマ屋』」というミッションを掲げています。この使命を果たすため、以下の課題を解決すべくSalesforceを選択しました:
1.
顧客接点の統合
従来、多岐にわたる顧客接点を持っていたが、これを一元化し、効率的かつシームレスなサポートを提供します。
2.
データ活用による迅速な対応
従業員と顧客の間でのコミュニケーションをデータ化し、顧客のニーズを即座に理解し、迅速な対応を実現します。
3.
業務効率化と生産性向上
各業務ステップをデジタル化し、作業効率を最大化することで、持続可能な成長を支えます。
Salesforceを選んだ理由
Salesforceは、業界トップのCRMプラットフォームであり、特に以下の特長に注目されました:
年3回の機能向上により常に最新のニーズに応えることができる。
安定した稼働率で大規模システムの運用も可能。
AIやデータ分析機能を標準装備し、内製化にも対応する高い投資効果が期待できる。
これらを活用することで顧客接点の統合、業務効率化、生産性向上を実現し、持続可能な成長を目指しています。
具体的な導入効果
IDOMはSalesforce Service Cloud、Digital Engagement、Lightning Platform、Herokuを導入。その後、自動車業界向けのAutomotive Cloudと自律型AIエージェントAgentforceの導入も視野に入れています。
商談のデジタル化と顧客体験の向上
Salesforceの機能を使って、LINEミニアプリでの来店予約や商談内容をデジタルで管理。これにより、商談数の増加や成約率の改善が見込まれています。
顧客情報はデータベースに蓄積され、より良い顧客体験を提供する基盤が整います。
カーライフ全般のサービス提供
Automotive Cloudを活用することで、成約後もお客様が望むサービスを提供可能になります。自動車保険や保証の提案、納車、車検、整備といったコミュニケーションの効率化も進めています。
自律型AIエージェントの導入
Agentforceにより、問い合わせなどに24時間体制で自律型AIエージェントが対応可能になります。これにより、さらなる顧客体験の高度化も期待されています。
お客様の声
デジタル戦略本部の野原昌崇氏は、「新たな顧客接点システムの構築が求められ、Salesforceをパートナーに選びました。特に、AIエージェントによる業務効率化に大きな期待を寄せています」と述べています。
Salesforceの展望
Salesforceの井上靖英氏は、「IDOM様の取り組みに貢献し、自動車の売買を通じてお客様のカーライフを豊かにするお手伝いをしたい」と語りました。
IDOMのデジタル変革に向けたこの新たな挑戦は、中古車業界における新しい流れを生むと期待されています。